第14回信州大学物理会 総会
◆ 第14回総会は、2011年5月28日(土曜日)、信州大学松本キャンパスに於いて理学部の教室を借りて開催されました。14:00開会、第一部の記念講演は大阪府教育委員である小河勝氏(文理18回)より「今日の学力の実態とモジュール(短時間集中型反復学習法)の可能性」と題して教育の現状と改革についてお話しいただきました。
 講演会は、長野県教育委員会、松本市教育委員会、信濃毎日新聞、中日新聞社、市民タイムス、テレビ松本ケーブルビジョンの後援を得て一般にも開放し、同窓生のみならず松本市をはじめ長野県内外の教育関係者も多く来場し聴講されました。
 小河氏のモジュール学習法に関心を持たれた方が多く、1時間余りの講演の後に別教室を借りて質疑応答を兼ねた「小河さんを囲む懇談会」も行われました。
 懇談会と並行する形で15:20からは第二部の理学部同窓会の総会が開催されました。総会には全国各地から約40名の同窓生が集合。過去最高の参加者となりまりました。1年間の活動報告、規約の一部改正案他、審議事項はすべて承認され閉会となりました。記念撮影の後、場所をラウンジに移し第三部の懇親会となりました。懇親会は教員、学生を交え、また文理学部、理学部の同窓生が世代を越えて集い、語り合う良い機会となりました。
 以下に太平博久さん(6S)が記録した議事録をもって報告いたします。



1. 開会の辞
(総合司会=小西事務局員:2S)
  開会の宣言の後、2月にお亡くなりになった物理同窓会の名誉顧問であった松崎一先生の冥福を祈って黙祷を捧げた。

2. 根建会長挨拶
 5月15日に開催された松崎先生を偲ぶ会には140人の方が集まった。先生は非常に人間的に豊かな方であった。学問上では厳しいなかにも非常に暖かい気持ちで接して頂いた。物理会としても先生の気持ちを汲んだ会にし、人間同士のつながりの中で会を続けて頂きたい。

3. 名誉顧問宮地先生の挨拶
 懐かしい方々とのお話を楽しみにしている。物理同窓会の益々の発展を祈っている。なお、先ほどの小河さんの講演を聞いて、私が教えた物理に当てはめて理解度を分析したらどんな結果になるか憂鬱になるとの冗談めいたご発言も頂いた。

4.  大学からの報告(学部長武田先生:4S)
 大学全体としては学長が昨年変わったとことで差ほど変化はないが、先の震災のために東北大だけで500億円近い損害で、教授クラスは10%の給与カットで暗い話である。原発での影響で少しずつやってきているグリーンサイエンスが伸びると思われる。また、原発の記者会見などを見ているとあきれるばかりであり、危機管理のできる学生を育てていかなければと思っている。同窓会からの大学への支援を感謝しており、今後とも宜しくお願いしたい。

5. 議長・書記の選出
 議長に三上氏(文理10回)を、書記に太平(6S)を選出し、下記のとおり総会議事に移った。

【総会議事】
1.年次活動報告

1)一般経過報告(志水事務局長)

2)事務局活動報告(WEB/学生賛助/会報編集長・藤事務局員)
・この1年間の活動記録(A4両面印刷、プロジェクター投影)にて報告。
・事務局員による月例のSKYPE会議を毎月開催
・メルマガを昨年より年4回の季刊配信を継続中
・昨年度に続き成績優秀者への表彰の副賞を同窓会より提供している。3月の卒業式と4月のガイダンス時に授与した。
・また今年度初めて現役学生向けに「就職支援セミナー」を11月9日に開催した。学科長の竹下先生と協力し、同窓会メンバー3人による講演を行った。
・5月の松崎先生を偲ぶ会の開催にも支援をおこなった。
・本総会の準備については、8名にて昨年から計5回の準備会議を開催してきた。
・当面の課題として、学生の就職活動に利用できるように同窓会名簿のデジタル管理を推進すべき。このために、理学部同窓会を動かしたい。
☆なお、WEB担当に新たに小松さん(16S)に参加してもらう事の報告もなされた。

3) 就職支援セミナー(2010年11月9日)の報告(赤羽総会幹事:文理10回)
   3人のOBにより講演を行った。
@ 2007年修士卒の鈴木庸平氏(エプソン勤務)
A 2009年まで新潟県の高校校長3Sの飯沼和男氏(現私立高校長)
B 根建会長
   出席者は主に4回生とM1年の学生であり、3回生には連絡が不徹底であったが、総じて好評であった。

4) 学年・研究室幹事報告(太平事務局員)
  62学年中の33学年での幹事が決まってはいるが、まだまだ不十分である。
  人脈による幹事獲得も最近は限界であり、若い世代での幹事を決めていくには、現役学生時代に幹事を決めることが必要であり、先生方のご支援をお願いしたい。
なお、今回の総会開催案内に対するカンパをお寄せ頂いた方からの検討も進めたい。

2.2010年度決算報告(近藤事務局員)
  2010年4月から2011年3月までの決算報告。(プロジェクターにて決算書を映写しつつ説明)
 新入生は理学部としての同窓会費を支払っており、年間30万円の収入がある。最近は、卒業生からの会費(生涯で1万円)の支払いはほとんどなくなっている。
 ただ、今回の総会案内にて呼びかけたカンパにより、85名(教官4名含む)からの寄付を頂いた、また、今日の懇親会にて一人1000〜2000円のカンパにもなっている。これは東京同窓会でのやり方を踏襲している。
 支出はWEB、メルマガ等の運営費、編集費、総会案内の送料、物品費、幹事の交通費などである。今年度の繰越金は20万円で、全体の繰越金は200万円近くなっている。

3.監査報告(松原、清水監査役)
 @ 関係書類等を監査し、適正と認める。
 A 決算報告及び監査報告は満場一致で承認された。

4.2011年度予算案(近藤事務局員)
 @ 収入金額37万円(会費及びカンパ)。総会での収入も組み込む。支出は例年通り、総会案内や学生顕彰の支援など。
 A 予算案について、満場一致で承認された。

5.会則の一部改正承認(小松事務局員)
 @ 会則の第4条の会員資格について、在学者と卒業生となっているが、卒業するしないにかかわらず会費を払っているため、会員資格を在籍した者とする趣旨説明がなされた。
 A 満場一致で承認された。

 なお、改正案の記載について一点質問(文理11回の両角氏)
  文理の物理学科は、自然科学科物理専攻とすべき。また理学部物理科学科についての質問を頂いた。「物理学科」は理学部での古い名称で今は「物理科学科」であるとの説明でご了解頂いた。

6.来年度総会幹事の紹介(東京開催)
  近藤氏、三上氏、太平の3名。幹事を代表して近藤氏より、若い方を引き込んで開催していきたいとの抱負が表明された。

【総会議事終了】(小西事務局員)
 総会議長・書記を解任して総会を終了。
 このあと、参加者は小雨降る中で写真撮影を行った。



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▲受付の様子……一般の講演聴講者も約50名来場!

▲ 小河さんの講演。大阪の荒れた中学での経験を語る


▲子どもたちの学力の実態について、小河さんの解説

▲小西さん(写真右)の司会により第14回総会が開会


▲故松崎一名誉顧問への黙祷のあと、根建会長より挨拶

▲名誉顧問の宮地先生、ことしもお元な姿でご出席


▲本会役員で理学部長の武田先生(4S)から現状報告

▲三上さん(文理10)を議長に選出し、議事を進行した


▲近藤さん(12S)より、当会の会計報告と予算の説明

▲来年度総会(東京開催)幹事に決まった皆さんを紹介


▲話がはずんだ、懇親会の様子−理学部ラウンジにて

▲小河さんには懇親会でも熱くお話しいただきました


  日時:2011年5月28日(土)
  記念講演:14時00分〜15時15分
  総会:15時20分〜16時10分
  於:信州大学理学部第1講義室
  総会参加者40名 
  懇親会:16時20分〜18時

 ●記念講演会/小河勝氏(文理18回)
 ●演題:「今日の学力の実態とモジュールの
 可能性」

 ※後援:長野県教育委員会、松本市教育委員会、信濃
 毎日新聞、中日新聞社、市民タイムス、テレビ松本
 ケーブルビジョン



 第14回総会幹事
   赤羽 徳英(文理10回)
   高藤 惇 (2S)
   渡辺 規夫(4S)
   上条 弘明(9S)
   志水 久 (92SA)
   小松 徹夫(16S)
   河上 陽介(01S)
   清水 文崇(06S)




 ■報告/太平 博久(6S)
 ■写真撮影/藤 惇(2S)
 ■WEB制作/小松 徹夫(16S)


●「信州大学物理同窓会」事務局●

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