[ 信大物理同窓会報 準備03号 ] 
2002年03月05日配信

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≪≪≪≪≪≪ ●メール会報準備03号 2002年03月05日配信●≪≪≪≪≪≪≪≪
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          ┃信┃┃州┃┃大┃┃学┃┃物┃┃理┃┃同┃┃窓┃┃会┃┃報┃    
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│田田田田田|──┐■━■編集・発行/信大物理同窓会事務局準備会■━■
│田田田田田|田田|    (http://www.insatell.co.jp/physics/) 
│田田田田田|田田|〒390-8621松本市旭3-1-1 信州大学理学部物理教室内
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 ■「旧文理学部物理学科」+「理学部物理科学科」のOB&学生と教官の会■
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 ○-- いよいよ同窓会総会の日程が決まりました。5月18日--○ ○
  ○-- (土)お昼の12時より、場所は南安曇郡三郷村の保 --○○*○ ●
  ○-- 養施設「ファインビュー三郷」です。大切なお話も --○ ○○ ●*●
  ○-- あります。さあ、誘い合って、お集まりください! --○     ●●
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   ■本年「信州大学物理同窓会」のご案内です
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 第5回の本年度同窓会は、会則承認、事務局の設置等の議案もあります。

●日時● 5月18日(土曜日)午後0:00〜3:00
  ▲午後0:00〜1:00 常設・信大物理同窓会&事務局の発会説明/承認
  ▲午後1:00〜3:00 講演/親睦
●場所● ファインビュー室山
   ▲南安曇郡三郷村小倉6524-1/電話0263-77-7711 
  (午前10:00〜温泉入浴可。駐車場120台。宿泊の希望者は各自、直接ファ
  インビュー室山に1週間前までに申し込んでください)
●会費● 10,000円(学生7,000円) 現地受付で支払い
●送迎バス● 28人乗り無料バス便
  松本駅隣・東急イン前発 午前10:00/11:30 の2便あり
●お申し込み● 
  _,     ホームページ(http://www.insatell.co.jp/supaa_meet.html)のフ
 (・>   ォームから申し込んでいただくか、幹事・清水邦男あてにファッ
 /彡))   クスで申し込んでください。
 / /    ▲〒390-1702 長野県南安曇郡梓川村梓1034-11
/"~k_     ▲電話&FAX:0263-78-4366
     ●お申し込み締め切り● 5月10日(ですが、早めにお願いします)
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   ■物理学卒後研修〜「文化としての物理学の楽しみ方」
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      宮地良彦(信州大学名誉教授/長野県松本市在住) 26JAN.2002
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 物理学科の卒業生が卒業後必ずしも物理に関係した仕事についているとは限
らない。しかし日常のお忙しい仕事の中で、何らかの意味で物理学への関心、
郷愁を持ち続けている方も多いことだろう。というのも物理という学問の特徴
は、個々の知識を求めるということよりも、何が物事の本質かを明らかにする
ことにあるのであって、そのことが、脳やヒトゲノムあるいは宇宙の構造など
来るべき21世紀の文化の進展の中で、物理的な思考方法が基本的な役割を演ず
るものと期待させるからに違いない。

 私も定年退官以後は物理との相対的な位置は諸君と余り変わらない境遇に置
かれているが、50年も物理をやっていると、新聞などに物理学やその周辺に関
する記事がでるとつい関心をそそられる。かといって大学まで出かけて専門の
論文を読むほどのズクもないし、図書館でそれに関する解説書を借り出す気も
起こらない。そんな時たいした手間をかけずに、好奇心とノスタルジャを満足
させてくれ、同時に適当な頭の体操によってボケにブレーキをかける安直な方
法はないものだろうか。

 このことについて以下私の体験をお話してみよう。いうなれば「物理学卒後
研修」あるいはちょっと気取って言えば、「文化としての物理学の楽しみ方」
の一つの試みである。                  
               (前文より)
                             __∧
  * * * * * * * * * * * * * /@) ⊃\/|
                            > ⊃⊃/\|
※宮地先生より、原稿を寄せていただきました。老いて(?)' ̄ ̄ ̄
ますます盛んに活躍のご様子がありあり・・・です。長文ですので、このつづ
きはホームページ(http://www.insatell.co.jp/physics/pages/miyaji.html)
でご覧ください。
※宮地先生は理学部長を二期、信州大学長を4年間勤められ、平成12年には
「勲二等旭日重光章」を受賞されています。 現在も、田中知事県政下で「長
野県治水・利水ダム等検討委員会」の委員長として難問に取り組まれています。
また、松本芸術文化協会会長および「全国メセナネーットワーク」座長をつと
められ、芸術文化の振興にも寄与されています。 
                                                  
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  ■信大定年退職後に私のしてきたことと,現在の状況,そして,抱負
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     勝木 渥(元信州大学教授/東京都多摩市在住)  12FEB.2002
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 私は,1996年3月31日に信州大学を定年退職し,その年の4月1日から高千穂
商科大学商学部の環境学担当の専任教授になり,5年間そこで専任教授として
働いて,2001年3月31日にそこも定年退職しました。その後も非常勤講師とし
て週に2日高千穂大学に出講しています。担当授業科目は「生命環境科学」と
「科学技術社会論」です。

 高千穂商大在職中の5年間に2回外国に行って講義をしました。

 その第1回は,信大在職中から話のあったスロベニアのリュブリャナ大学教
育学部です。先方は1996年秋から97年春にかけて半年ほど客員教授として滞在
してほしいと望んでいましたが,まさか着任してすぐ半年も留守にするわけに
もいかず,結局夏休み中に7週間ほどリュブリャナに滞在し,勝木流の生命環
境論の講義をリュブリャナ大学教育学部が夏休み中に開いている中等学校理科
教員の現職教育講習会(6日間, 48時間)で,また仮説実験授業「ものとその重
さ」「自由電子が見えたなら」の模擬授業を同じく小学校教員の現職教育講習
会(3日間, 24時間)でやり,また,10月に入って大学が始まってから,小学校教
員養成課程の学生に8時間の模擬授業と,理科教員養成課程の学生に10時間の
講義をしました。いずれも大好評でした。

 2回目はメキシコです。プエブラ大学理学部物理学科が毎年開いている物理
教育国際ワークショップ「物理教育の新動向」に招かれて,2000年5月下旬に
10日ほどプエプラに滞在し,そのワークショップで,仮説実験授業「自由電子
が見えたなら」の模擬授業をしました。この国際ワークショップは,メキシコ
の物理教師を対象に講師を国際的に招いて開くワークショップです。私が招か
れたのは,サバティカルイヤーでスペインに滞在したプエプラ大学物理学科の
物理教育学の教授が,リュブリャナ大学の友人からリュブリャナでの私の授業
のことを聴いて,私を招いたのです。

 わが人生上の新しい経験もしました。それは東京都杉並区の「環境審議会」
の会長を1997年7月1日から2001年6月30日まで2期4年間務めたことです。杉
並区には1996年4月の東京都清掃局の「杉並中継所」(収集車が集めた,プラス
チックを主体とする燃やせない家庭ゴミをコンテナーに詰め替えて,大型車で
埋立地に運ぶための中継基地)の操業開始以来,周辺住民の間に健康不調者が
続出するという,いわゆる「杉並病」問題が起こっており,私は「環境審議会
長」として,また環境審議会の「学識経験者」委員として,環境審議会が真正
面からこの問題に取り組むべきだとして努力しましたが,まったく不本意の状
況のままで,任期を終えてしまいました。

「杉並病」は現在なお「公害等調整委員会」で係争中であり,私は「杉並病」
被害者を支援する科学者の会の積極的メンバーとして今も奮闘しています。同
窓会の皆さんが「杉並病」問題に関心を持って下さることを切望します。

 高千穂に移ってから,本を2冊出しました。

 一つは1999年5月に海鳴社から出版した『物理学に基づく 環境の基礎理論ー
 冷却・循環・エントロピー』という題の A5判293頁の本です。本体価格\2,40
0+税\120 ですが,海鳴社に直接,著者勝木の紹介だとの断り書きをそえてハ
ガキかe-mailで注文すれば,送料込みで2000円で手に入ることになっています。

 もう一つは,2001年4月に藤原書店からエントロピー学会の編集で刊行された
『「循環型社会」を問う − 生命・技術・経済』という題の菊変形判276頁の本
です。値段は本体価格\2,200+税 です。私はこの本の第3章「生命にとって環
境とは」を書きました(pp.46-67)。

 物理学史・物理教育・環境問題(とくに「杉並病」関係)でたくさん論文やエ
ッセイを書きました。英語の論文も3編書きました。その題名と掲載誌を下に
書きます。

 "A rough sketch of history of solid state physics in Japan", Historia
Scientiarum vol.7 107-123 (1997-12)
 "Discovery and/or Invention of Useful New Materials and Limitations
of Technology", Transaction of the Materials
Research Society of Japan vol.24 281-286 (1999-9)
 "A Contribution from Japan to Judgement, Which Is the Better, Old or
New Quantum Theory − Measurement of Magnetic Susceptibility of
Hydrogen Gas by SONE Take", Historia Scientiarum vol.10 177-184 (2000.11)

 学会関係では,私は今,エントロピー学会の代表世話人をしています。日本
物理学会の「物理学史資料委員会」の委員でもあります。また,物理学会の中
に「環境物理」の分科を立ち上げたいと何人かの有志と一緒に努力しています。
その手始めに,2002年春の物理学会の年次大会のとき「環境と物理学」と題す
るシンポジウムを開催します。

    (( )))  近未来の課題(学術上の)としては,ずっと構想を温めてき
  / @ ))))  た物理学史の論文「日本の Marerials Scienceの展開と自
 //   ))))   立(本多光太郎と本多スクールの仕事の歴史的意義)」
(()  ノ  )))))        を今年こそは書き上げたいと思っています。
`-′ ̄ \  )))))               
 
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   ■「信州大学物理同窓会」役員候補者
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●会長  平林喜明(文理6)
●副会長 根建恭典(文理9)、飯沼和男(3S) 
●顧問  松崎一(元教官)、宮地良彦(元教官)
●相談役   
●事務局長 武田三男(4s)
  事務局[企画]福井眞(3s)
  事務局[総務]三上浩佳(文理10)、瀧澤由美(15s)
  事務局[会計]清水邦男(文理11)、近藤一郎(12s)
  事務局[WEB担当]高藤惇(2s)
●会計監査 松原正樹(文理10)、三枝成男(文理10)

※2002年2月末時点での集計です。 自薦他薦を問わず、役員をやってみようと
思われる方は、ぜひ事務局準備会までお知らせください。締切は3月15日です。
  
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 ■新たに┃同┃窓┃会┃員┃登┃録 された面々のプロフィール(順不同)  
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◎ホームページ上の「会員名簿」をみるには、パスワードが必要です。
(http://www.insatell.co.jp/cgi/gatex.cgi)の、パスワードのところに、
 ×××(非公開)
と入れ、「OK」ボタンを押すと「会員名簿」のページが開きます。(パスワー
ドはときどき変えます。その際、当メール会報で連絡します。)
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(省略)

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◎住所、メールアドレスなどに変更が出た場合は、「同窓会員登録」から再度
ご連絡ください。
◎現在メールアドレスが確認できている会員は90余名です。「会員名簿」に載
っていないか、または載っていてもメールアドレスの欄に表記のない卒業生を
ご存じの方は、その方にこの会の存在をご連絡いただければ助かります。

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  /\ ☆ 
 │○│   ◎この「信州大学物理同窓会メール会報」は当面、不定期に発行
 │ │    しますが、今年5月正式発足後は定期(隔月刊くらい)にしたい
/| |\  と思います。みなさんの“投稿”をお待ちしています。また、ご
 ̄ ̄ ̄ ̄    意見、ご感想、ご叱咤、企画など、お寄せください。
 ||||          

 ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄ ◎編集雑記◎/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄
●今号は、宮地先生、勝木先生という、信大理学部物理科創設にかかわられた
両巨頭より貴重な原稿を頂戴しました。定年退官後も、在任中と同じかそれ以
上のご活躍振りを拝見することができました。まさに、生涯現役! たいへん
な驚きとともに励まされる思いで一杯です。永続的な知的生産活動に脱帽!!
●「第5回同窓会」の開催の詳細が出ました。いつもながら、この件を、すべ
ての同窓生にどう伝えるか、幹事さんと頭を悩ませています。物理科同窓生は
優に1000人を超えているはずですが、当メール会員は100人足らず。正確な住
所を把握できているのは、300人(?)くらい。みなさんの同期生、あるいは同
じ研究室の仲間にぜひとも「第5回同窓会」の件をお伝えいただき、誘い合っ
てご出席していただくことを期待いたします。            (T)

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■■■■■■ MAIL BULLETIN 『信大物理同窓会報』準備03号 ■■■■■■■
  ●2002年03月05日  編集・発行/信大物理同窓会事務局準備会
     ┌──┐  (http://www.insatell.co.jp/physics/)
       │\/│ (info@insatell.co.jp)    
     └──┘       



●「信州大学物理同窓会」事務局●

◎ご質問・ご連絡はメールまで。