[ 信大物理同窓会報0039号(2012年夏号) ]
2012年7月15日配信



・。・゜☆・゜・。・☆  ・。・゜☆・゜・。・☆  ・。・☆・゜・。

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
≪≪≪≪≪≪  ●メルマガ会報0039号 2012年7月15日配信● ≪≪≪≪≪≪≪
          ┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓
          ┃信┃┃州┃┃大┃┃学┃┃物┃┃理┃┃同┃┃窓┃┃会┃┃報┃
    ┌─┐┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛
┌─┘○└─┐           ______________________
│田田田田田|          │★ SUPAA MAILMAGAZINE BULLETIN 2012年夏号 │
│田田田田田|            ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
│田田田田田|──┐■━━■編集・発行/信大物理同窓会事務局■━━■
│田田田田田|田田|             (http://www.supaa.com/)
│田田田田田|田田|〒390-8621松本市旭3-1-1 信州大学理学部物理教室内
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ■「旧文理学部物理学科」+「理学部物理科学科」OB&学生と教員の会■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(当メルマガは《表示》→《文字のサイズ》→《等幅》でご覧ください)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ○-- ことしも新入生4名からフレッシュな声(メッ --○   ,〜,ξ
  ○-- セージ)が届きました。丹羽公雄先輩も今号の  --○  ( 人 ),〜,
  ○-- 「追想録」で書いておられるように、松本での --○   '〜'( ◇ )
  ○-- 体験がその後の研究生活に様々なカタチで活か --○   <⌒⌒>'〜'ζ
  ○-- されたとか。山紫水明の地「学都まつもと」で --○    ( /( ◇ )ξ
  ○-- おおいなる学生生活を過ごしていただきたいと --○   ξ  '〜'
 ○-- 思います。学んだこと、得られた恩師・友人な --○
 ○-- どが一生ものになることは間違いありません。 --○

      【 I ・ N ・ D ・ E ・ X 】
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
◇ 信州大学副学長(特命戦略担当)に就任のご挨拶・・・・・・ 武田 三男
◇【追想録】根源的なる探求の旅  連載第2回 ・・・・・・・・ 丹羽 公雄
◇ 第15回信州大学物理会総会の報告 ・・・・・・・・・・・・  近藤 一郎
◇ 第15回信大物理会総会 審議事項/収支決算報告・・・・  事務局各担当
◇ 第15回総会における「活動履歴の報告2011-12」(抜粋)・・・  藤 惇
◇ 卒業生名簿の管理について、理学部同窓会に申し入れました 
◇ 物理学科長の小竹先生に10の質問 ・・・・・・・・・ご回答:小竹 悟
◇ 「宮地良彦先生の米寿を祝う会」のお知らせ・・・・・・・・  幹事一同
◇ 秋葉街道 (「松本平タウン情報」より転載)・・・・・・・  宮地 良彦
◇ [イベントご案内]  ◎信州自然誌科学館 2012「自然をさぐる」
   特別講演会:高エネルギー研究室竹下徹教授「神の粒子ヒッグスをさぐる」
◇ 早稲田から信大物理同窓会の皆さまへ・・・・・・・・・・ 羽田 智恵子
◇ 福島原発事故による放射性物質土壌汚染の調査に参加して・ 長谷川 庸司
◇ 物理07Sの近況について紹介します・・・・・・・・・・・・  鈴木 皓司
◇ [新入学生からの声]・・ 石原 佑香里/伊東 大輔/本間 哲/丸山 真平
◇ [TOPICS] 信大受験者増加傾向に
◇ ▼△ウィーン便り(11)△▼ 公共交通の均一料金制・・・・・ 大塚 直彦
◇ <再録>「同窓会費」は終身会費として1万円『会計細則』決まる!
◇ 編集後記

======================================================================
  ■ 信州大学副学長に就任のご挨拶 ■    
----------------------------------------------------------------------
      武田 三男(理学4S/素粒子論研究室・理学部長 安曇野市在住)
----------------------------------------------------------------------
 平成24年6月1日付けで、副学長(特命戦略〔大学院高度化〕担当)を拝命い
たしました。総合大学としての将来構想のなかで、大学院の在り方は第二期中
期目標・中期計画中ばかりでなくこれからの信州大学の進むべき道を決める極
めて重要であり、その責務の重さを改めて感じています。 

 信州大学の大学院は学士課程の担当部局である学部を基礎として、修士課程
及び博士課程が構築されています。また、独立した専門職大学院も設置されて
います。大学院高度化では、学部の学士課程教育とそれらを基盤とした大学院
研究科の修士課程における教育の充実、さらに博士課程における教育・研究を
より充実発展させるための組織改革が主たる目的です。このためには、人文科
学や社会科学分野と理系分野を複合させた文理融合型や医学系分野と理系分野
の医工農連携型の新しい課程の構築も具体的に考えてゆかなければなりません。 
 学士・修士課程の6年一貫教育については、昨年度までに大学院授業科目先
取り履修制度が整備されました。また、総合工学系研究科では構成学部以外の
部局からの教員の参加も可能になりました。外国の協定大学との複数学位(ダ
ブルディグリー)制度も発足しました。さらに、グローバルな視野とマネージ
メント能力を身につけて国際的に活躍するリーダーを育成するためのリーディ
ング大学院事業も申請段階にあります。新しい教育の準備は着実に整備されつ
つあります。 

 より高度な教育の実施にはそれを担保するための柔軟な組織が不可欠と考え
ています。「教育は現場主義であるべし」との考えに立って、文部科学省等中
央の方針を読み解きながら全国の大学の動向をも注視し、これまで本学が蓄積
してきた学部・大学院の豊富な経験と知識を基に、教育・研究の成果を常に世
界に発信し続けることのできる大学院を目指して具体的な将来構想をまとめあ
げたいと考えています。 

 理学部長との兼務ですが、全学の皆様のご協力をいただきながら、微力では
ありますが本学発展のために尽くして参ります。なにとぞ、ご指導のほどよろ
しくお願い申し上げます。

======================================================================
        ┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┓
  【追想録】 ┃根┃源┃的┃な┃る┃探┃求┃の┃旅┃ 連載第2回
        ┗━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┛
               ■ 名古屋大学での素粒子研究 〜修士、
          ドクター研究の実態 チャーム粒子■
----------------------------------------------------------------------
         丹羽 公雄(文理17/元名古屋大学大学院理学研究科教授)
----------------------------------------------------------------------
【 信大文理学部から名大大学院に進学。原子核乾板飛跡自動読取装置を開発
し、世界で初めてダブルハイパー核の検出に成功した後、タウニュートリノ
反応の検出にも成功する。この発見により2004年の第50回仁
科記念賞を受賞。その後ダークマターの解明にも取り組む。       ☆ ☆
2010年3月名大退職。最終講義演題は「原子核乾板と共に格闘    /☆/
して学んだこと」でした。昨年マスコミをにぎわせた「超光   ///☆
速ニュートリノ」騒動のなかでは、共同研究者として論文発表  ///
に名を連ねることを断った一人でした。丹羽氏がこれまでの研
究生活を振り返った追想文の第2回めです。】
---------------------------------------------------------

      ▼▲ 新粒子を発表した丹生教授から誘いが…… ▼▲

 文理を卒業して名古屋大学理学物理修士に進み、関戸弥太郎(仁科芳雄の弟
子)研に所属した。博士課程の先輩の実験手伝いと輻射場の量子論(QED)
を勉強しつつ自分に与えられた研究テーマ:宇宙線μ粒子検出用「wide gap
spark chamberの開発」に取り組んだ。

 いくつか論文を読み、物理学会にも出たが、どこまで詰めれば国際的な論文
に投稿できるのか? まったく見えないまま修士課程を終わった。文理時代の
ように文学書や自然哲学書などを読み、友人の下宿で夢を語るなどとは無縁の
生活だった。

 坂田は修士1年の時に病死し、湯川、朝永の特別講義も聞いたが感ずるもの
が無かった。研究への情熱も薄れ就職を試みたが旨くいかず、どうしよう?
と思っていたとき「うちにきませんか」と声が掛かった。声の主は前年秋に名
古屋大学に転任したばかりの丹生教授だった。

 前年(1971年)の物理学会で新粒子「X粒子」を発表して辛らつな批判を浴
びせられたその人が、立ち上げたばかりの「混沌」研究室は教授一人と中途参
加の数人の院生だけ。光学顕微鏡とX線フイルム用の手作りシャーカステンを
並べた薄暗い部屋で、いつも早朝から顕微鏡を覗く教授と机を並べて、顕微鏡
で写真乾板に写る素粒子飛跡のスケッチを撮り、第2、第3の「X粒子」候補
事象の探索作業を続けた。

 この「X粒子」は丹生先生が東大の原子核研究所で宇宙線にさらした写真乾
板を観察していて偶然見つけ、奇妙な飛跡事象として小川修三(坂田の弟子、
広島大学教授)に相談し、数日後に「あの事象は新名古屋模型が存在を予言す
る第4量子数p'を持つ素粒子だろう!」と連絡を受け、宇宙線国際会議での
発表、論文にも小川のコメントも入れたと解説を受けた。

      ▼▲ 「X粒子」が第4のクォークと確認される ▼▲

 当時はアメリカやヨーロッパで稼動を始めた大型加速器が次々と素粒子の励
起状態を見つけ、その全てが米国のゲルマンが坂田模型を改良した3種の基本
粒子(クォーク)の複合体として説明でき、ゲルマンに1969年にノーベル賞も
でていた。第4のクォークの存在を仮定する新名古屋模型(1962年)の評判は
世界で不評だった。しかし小川の「X粒子は第4のクォークを構成要素とする
素粒子」との指摘は益川・小林に第5、6のクォークを導入するべースとなっ
ていたと小林はノーベル賞受賞講演で紹介している。

「X粒子」探索を続けていた1974年秋、突然に「陽子の3倍の質量を持つ新事
象発見」と米国の二つの加速器実験グループが同時に発表した。この新事象は
J/Ψ粒子と命名され第4のクォーク(チャーム)の発見と解釈され、丹生の
「X粒子は本物だった」との評判も流れたが、1976年のノーベル賞は第4のク
ォーク発見を称えて米国の2人に与えられた。丹生、小川の「X粒子」が無視
されたことに割り切れなさを感じ、また丹生グループの力不足も感じた。

 米国の2つのグループの同時発表、1月遅れで同一事象を見つけたイタリア
グループの無視、巨費を投じた大プロジェクトはノーベル賞を異例の速さで出
させる政治力を露にした。

 同年第5のビューティクォークの発見が続きクォーク研究の絶頂期を迎えた。
丹生グループもFNALの山内泰二の日米間の橋渡しでFNALの直径2kmの
巨大加速器を使う国際共同研究E531を丹生がX粒子発見に使った極めて安
価なECC(写真乾板を積層した)技術を使って立ち上げ、X粒子(チャーム
粒子)を[文字列A →(http://www.supaa.com/im/niwa_A.gif)]に識別して
その寿命を得た。世界中の素粒子研究がチャーム研究に集中する中で注目され
る成果となった。

      ▼▲ リーダーとなってニュートリノ研究に没頭 ▼▲

 写真乾板の顕微鏡観察と測定を世界に先駆けてTVカメラとコンピューター
でデジタル化し、有り余るデータ処理を主婦や婿さん探しの10人を超すパー
トを動員する体制を作ったことによった。

 この人員管理は信州で卒業直後に勤めた会社での経験が役立った。その後、
丹生グループは自ら開発した技術と研究体制を振りかざして第5のクォーク、
ビューティ粒子の寿命測定、中性子と陽子の外にΛ0粒子を2個持つ「ダブル
ハイパー原子核」の検証に成功し、今をときめく海外の多くの理論家とも議論
できて、研究は面白く自信満々だった。

 丹生先生退官が近づいた1990年からは、リーダーとなってニュートリノ研究
に没頭した。チャーム粒子研究で、写真乾板での素粒子飛跡の自動認識・読取
装置を手にしたことで、自然と開けた研究テーマであるが、カミオカンデが
「大気ニュートリノ異常」を発表したことから始まった。

 素粒子標準理論を超え、ダークマターに挑むとして注目された実験は益々大
規模化した。しかし仲間内のゼミは思考の幅を狭め、他の研究分野の重要性が
見えない社会的モラルさえ欠如する弟子を育てているとは思いもしなかった。

 膨大な実験費用に伴う雑用と年間10回以上の海外出張を余儀なくされた生活
は僕の体に脳血管障害を準備していた。自分の部落の伝統行事に受身、同居の
親父の百姓仕事も手伝わず、子供と語るのは日曜だけの生活をした事の反省は
多い。
                            【 以下次号 】

======================================================================
    ■ 第15回信州大学物理会総会の報告 ■       近藤 一郎 (理12S)
----------------------------------------------------------------------
  ∩ ∩       ◆ 2012年5月26日(土)第15回総会が、東京・大手
☆(*^−^)☆     町のサンケイプラザにおいて開催されました。松本か
┏━○━○━━━┓  らお越しいただいた宮地先生を含めて28名が参加。14
┃第┃15┃回┃物┃  :00に開会して総会を行った後、静岡理工科大学教授
┣━ ━\/━ ━┫  研究者育成を目指して」と題して記念講演を行いまし
┃理┃会┃総┃会┃   た。懇親会のあと、場所を変えて宮地先生の米寿を祝
┗━┻━┻━┻━┛   う会を実施。21名が引き続き参加して、先生に関わる
                     思い出を語り合いました。
《 総会 議事内容 》
	
1)議長、書記選出
  議長に三上氏、書記に武原氏を司会が推薦し拍手で承認された。
2)役員再任、退任、改選承認
 松原副会長より新役員の提案があり配布済役員名簿(案)の通り拍手で承認さ
  れた。→(http://www.supaa.com/pages/osirase.html#120530)
3)新事務局長挨拶および年次活動報告
  藤事務局長より昨年第14回総会が過去最大の規模の総会(40名)で成功し
  たこと、第2回就職支援セミナーを開催したことの説明がある。物理同窓会
  としては毎月SKYPEによる役員会を開催していること、年4回の同窓会メル
 マガ会報を送付したことの報告があった。同窓会が学生に役立つ活動として、
 学生の就職への支援を継続し、また新たに未就職生への支援についても検討
 をすすめる。今後の同窓会活動の課題として、学年単位、研究室単位の幹事
 が、同窓会への呼びかけを強めること、および先生方への同窓会参加を呼び
 かけることがあげられた。
4)決算報告
 近藤会計担当より決算の報告があり拍手で承認される。30名の新入生および
 3名の既卒生から会費が納入された。カンパについては昨年度総会より実施
 して今回総会でも継続して実施した。同窓会活動で食事代補助に代わり交通
 費補助を行い負担の公平性を高めたことの報告があった。
5)監査報告
 松原副会長より決算に問題ないことの報告があり拍手で承認された。
6)予算案
 近藤より予算案の説明があり拍手で承認された。
7)新役員紹介および太平副会長挨拶
 大学生活は人生の1割以下の期間であるが、人生のバックボーンとして重要
 というお話があった。
8)次回総会案内
 次回2013年度総会は松本で開催することが満場一致の拍手で承認された。
 総会幹事として、藤(2S)、臼杵(8S)、志水(91SA)の3役員がとりまとめて
  いくことを了承。

 【続き・全文→ http://www.supaa.com/soukai120526/index.html 】

======================================================================
    ■ 第15回総会における「活動履歴の報告2011-12」(抜粋) ■  
----------------------------------------------------------------------
 =問題点と今後の課題= 報告者・藤 惇 (理学2S/物理同窓会事務局長)
----------------------------------------------------------------------
・ この一年間のWEB(メーリングリスト)新規登録者は12名、退会者は1名。
 前年は11名、退会者は0。前々前年は21名が登録。学生からの登録はきわめ
 て少ない。現在の登録者トータルは約240名となった。

・ ここ数年、学年幹事・研究室幹事の進展がほとんど見られていない。特に、
 新入学年の場合は、必須と思われるがそれが十分に実現しない理由は? 現
 役の先生方の協力は得られているのだろうか、また先生方へのアプローチは
 十分なのだろうか。同窓会の存在意義を理解してもらえているのだろうか。

・ 14回総会時に現役の教員の皆さん全員に懇親会ご招待をした結果、懇親会
 に5名の参加をいただいた。

・ 当会の当面の活性化は、学年幹事・研究室幹事の動きにかかっている? 
 組織の基盤が十分にできあがり、多くの卒業生が動き出させば、同窓会は
 “一部の人の集まり”から脱することができるはず。

・ 学年幹事・研究室幹事の組織をどう充実させ活発化させるか、議論し考え
 るところにきている? とりあえず、学年幹事・研究室幹事に働きかけWEB
 登録者をひとりでも増やすことから。

・ 以上のような課題を達成するには、まだまだ私たち役員の力量不足なので、
 やる気のある新たな方をもっと役員に迎えるなどして強化していく必要があ
 る。今総会出席者の皆様にもぜひお力添えいただきたい。

・ 一昨年からの「就職支援セミナー」を継続推進して、“就職”という学生・
 教員・卒業生の共通課題(キーワード)に取組む。そのことで、同窓会には大
 きな存在価値が生まれると思われる。

・ ことしは数名の未就職卒業生が出た模様。こうした人への対策を何も考え
 なくていいのか?

・ さらには、一歩進んで卒業生との「就活面談」の仲介が課題となってくる。
 学生の就職希望企業に勤める先輩が、学生の連絡に応えて情報を伝えるとい
 った仕組みが必要。

・ 「就活面談」には理学部全体で取組むことが効果的。かつまた、卒業後の
 就職先の把握が必須である。したがって、名簿の管理を人文学部のように費
 用をかけて日常的に整備しておかなくてはならない。

・ この件に関して、理学部同窓会役員会で当会の「就職支援セミナー」の経
 験を踏まえて、再三提案した結果、ようやくことし7月の理学部同窓会役員
 会で正式議題として取り上げられることになった。

・ おそらく理学部内の学科別同窓会では一番動きが活発な当物理同窓会から、
 他の学科同窓会に呼びかけて共通課題を話し合う「各科同窓会連絡会」のよ
 うなものの模索も求められている。

======================================================================
   ■  卒業生名簿の管理について、理学部同窓会に申し入れました ■
----------------------------------------------------------------------
  【 数年前から、信大理学部卒業生名簿の一括管理について、要請を行っ
   てきましたが、7月開催の理学部同窓会役員会に向けて、以下のような
   要請文を発送しましたので、皆様にもお知らせいたします。】
----------------------------------------------------------------------
                            2012年6月30日
 信州大学理学部同窓会 森 淳 会長殿
 信州大学理学部同窓会 役員会 各位

                   信州大学物理同窓会会長 根建 恭典
                      信州大学物理同窓会 役員会

■ 信州大学理学部卒業生名簿のデジタル作成および一括管理について(要望)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
今般7月の理学部同窓会役員会において、議題として、名簿管理の整備に関す
る懸案事項を取り上げていただくことになり、感謝申し上げます。

当物理同窓会では数年前から、理学部全体の名簿管理について、再三、提案や
要請を行ってまいりました。同窓会名簿は同窓会にとって、活動の源泉ともい
える最重要項目です。各科でばらばらで管理し、しかも記載項目も仕様も各科
ばらばらである現状の改善は必須であるとともに、同窓会活動発展のためには
緊急を要する課題だと考えています。

特に、就職難の現状にかんがみ、当物理同窓会では学生の就職活動の支援に取
り組んでいますが、現状の名簿では十分な支援活動を行うために役立っている
とは言いがたいのが実情です。

そこで以下のような、名簿の整理・管理に関する事項をご提案する次第です。

 1 理学部同窓会で理学部全卒業生および全恩師の名簿をデジタル一括管理・
  更新する
 2 名簿管理者(担当役員)を決め、5000人条項など法的にも合致した態勢を
  確立する
 3 検索が十分可能な名簿ソフトなどを使い、あらゆる名簿活用に対応できる
  ものとする
 4 ルールを決め、各科同窓会からは特定の役員等が名簿全体を随時閲覧活用
  できることとする
 5 個人情報の項目は、学生らの就職活動やセミナー等講師選定に資するもの
  を網羅すること(連絡先:住所、電話、Eメール 現在の勤務先および職
  歴 など)
 6 上記の事業を推進するため、プロジェクトチームを立ち上げるなど、早期
  に具体化に踏み出す

以上、よろしくご検討・ご議論をお願い申し上げます。

======================================================================
    ■  信州大学理学部物理科学科長の天児先生に10の質問 ■
----------------------------------------------------------------------
   ご回答:小竹 悟(理学部物理科学科 学科長/素粒子理論研究室教授)
----------------------------------------------------------------------
 V ?       【 毎年、物理科学学科長交代のこの時期に新学科長に10項
(∵)       目の質問をさせていただいています。ことしは、小竹先生
 \(@)⊃      にうかがいました。『学科長という立場を意識して答えた部
〜〜〜〜〜〜  なった、から、、、」ということはありません。一教員とし
        分もありますが、多くは一教員としての回答です。』との前
        置きのもとに、以下のようなお答えをいただきました。】
----------------------------------------------------------------------

1) 現在の学生気質・特徴を3つほど挙げるとすると・・・ 
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 一人一人の学生を見るとそれぞれの個性と思えますが、全体の様子と言われ
るとついつい悪い所に目が行ってしまいます。やる気が見えて来ない、とこと
ん考え抜く事をしない、せっかくの機会を活かそうとしない、十分に理解して
いないという事を理解していない、何が大切なのかを分かっていない、適当な
所で諦めてしまう、・・・。まあ、こんなに悪い訳でもないですが。

2) 現役学生に望むこと、おこごとや注文などについて 
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 新入生に対して述べた3点です。
 大学生(何事にでも(興味を持ったら)積極的に取り組める人)になってもらい
たい。社会の中の自分という事を意識し、目標を持ってもらいたい。健康に注
意して、親孝行。

3) 学生の勉学意欲や質を高める方策を講じておられるのでしょうか? 
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 これまでのカリキュラムでは今の学生に対応できていない面が増えてきたた
め、今年度から新しいカリキュラムを開始しました。その柱となるのは必修化
した演習授業です。これまで演習授業の無かった一年前期から開始し、先ずは
手を動かして自分で計算することから始めますが、発表・議論等の練習の場に
もしてきたいです。
 個人的にはもっとよく準備してから新カリキュラムを始めるべきだと考えて
いましたが、その間にも新しい学生が入ってくるのでその学生を放っておく訳
にはいかないと言う熱意溢れる先生方が沢山おられ、今年度から始める事にな
りました。新カリキュラムの成否は演習授業に掛かっており、熱意溢れる先生
方の活躍及び学生の頑張りに期待しています。

4) 信大物理科学科に求められていることとは、どのようなものでしょう?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 社会に出て活躍する事ができる人材を輩出する事が一番でしょうか。基本に
立ち返り自らの頭で考えられる(他の人との協力も勿論大切です)学生を育てる
必要があります。ディプロマポリシー(卒業認定・学位授与に関する方針 ※編
集註)で卒業時の学生のあるべき姿を謳っていますが、それが実現される様に
新カリキュラムを実施しなければなりません。

5) 現在の物理科学科のかかえる最大の問題点は何だとお感じですか? 
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 一昨年の竹下氏の回答(日本社会における理系の立場)、昨年の天児氏の回答
(入学者の“質”の確保)は大きな問題だと思います。また、今すぐという訳で
はないのですが、教員数の減少と高齢化は早晩問題になると思います。

6) 上記問題点・課題に対する解決策としてはどんなことが考えられますか?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 入学時の“質”の確保は難しいですが、卒業時の質の確保は教育で解決でき
るはずです。そのために新カリキュラムを実施しており、成果が挙がる様に努
力する必要があります。
 教員数の減少と高齢化に関しては、残念ながら何もアイディアがありません。

7) 信大物理科学科は教育重視・研究重視、どちらだとお考えですか?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 個人的には両方重視です。研究に携わっていない人の授業は、一年生の授業
なら構わないでしょうが専門教育の場合には、たとえそれが分かり易い授業で
あったとしても、最先端で鎬を削っている研究者の持つ緊張感や研究の醍醐味
が伝わらず、面白味に欠けたものに思えてしまいます。
 大学を運営する立場にいたとしたら、日本の大学の中の信州大学の立ち位置
からすれば、教育重視を掲げる事になるでしょうが。

8) 数年前に国立大学は独立行政法人化されましたが、その後の変化について
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 研究は自分が好んでやっているので別として、それ以外の様々な業務が単調
増加しています。一方、恒常的研究費は随分と減りました。戦略的経費に申請
して取ってこいというのですが、無い所には全然ありません。
 大学の教職員数が減りましたが、物理科学科でも教員数が単調減少していま
す。新しい教員を採用できないと高齢化していく訳で、学生との年齢差が少な
い若手教員がいなくなる事はそのうち問題になると思われます。

9) ことしの入試について、応募倍率や受験率などどのようにお考えですか?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 今回の入試での応募倍率等は特に問題の無い数値であり、ほっとしています。
そこそこの倍率を保っていきたいですが、そのためには優秀な学生を社会に送
り出すという地道な活動を続けてアピールするしかないでしょうかね。
 
10) 当同窓会に期待していることや、要望がありましたら教えてください
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 就職支援セミナーや成績優秀者への記念品等で同窓会にはお世話になってお
り、感謝しております。今年も就職支援セミナーが行われる事と思いますが、
そのやり方には改善の余地があると思いますので、その際には相談させて下さ
い。

……………………………………………………………………………………………
   ┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┓
  ┃宮┃地┃良┃彦┃先┃生┃の┃米┃寿┃を┃祝┃う┃会┃のお知らせ
  ┗━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┛
 初夏の候、皆々様にはご清祥のこととお喜び申し上げます。
さて、宮地良彦先生が昭和36年(1961年)当時の信州大学文理学部 助
教授として広島大学より松本の地に赴任されて以来、光陰矢のごとく 51年
の月日が経ちました。そして、本年正月にはめでたく米寿を お迎えになりま
した。
 つきましては、ささやかではありますが、宮地先生をお迎えし、 共に語ら
いながら米寿をお祝いする会を開催する運びとなりました。 何かとご多用の
事とは存じますが、万障お繰り合わせの上ご出席頂きますよう ご案内申し上
げます。
                            2010年6月12日
              「記」             幹事一同

    1. 開催日  7月21日(土)
    2. 場 所  ホテルブエナビスタ(松本)
                        5F深志楼(ふかしろう)
    3. 時 間  午前11時30分(受付開始) 写真撮影
            12時(開 宴)〜14時
    4. 会 費  9,000円 (写真代、記念品代を含む)

 尚、ご出席されます方は恐れ入りますが、アレルギーの有無と
 種類(そば、タマゴなど)をお聞かせ下さい。

  ● お申込みはこちらから → (http://www.supaa.com/miyachi88.html) 

======================================================================
         ■ 秋葉街道 ■ (「松本平タウン情報」5/19より転載)
----------------------------------------------------------------------
            宮地 良彦(信州大学名誉教授・物理同窓会名誉顧問) 
--------------------------------------------------------------------- 
  (・>   【 宮地先生が地元紙「松本平タウン情報」一面の連載コラム『展
  /彡))   望台』に寄稿された記事を全文ご紹介します。お元気な先生を彷
 / /     彿とさせる、春の日のドライブ旅行が記されています。 】
 /"?k_     ---------------------------------------------------------
         連休の一日、秋葉街道を訪ねた。この道は諏訪大社から杖突峠・
高遠を通り、南アルプス西麓を中央構造線にそって南下し、地蔵峠・青崩峠の
難所を経て、私の故郷遠州浜松の火の神・秋葉神社へと続く信仰の道である。

 今回は伊那市から大鹿村までの日帰りドライブ。桜の名所高遠を横目に見て
三峰川に沿って美和湖を眺めながら国道152号を南へ、長谷から分杭峠に向か
う。標高1424メートルのこの峠には、段々畑のような「気場」がある。伊那方
面を一望しながら、南アルプスの山気を満喫する仕組みになっている。

 分杭峠を越すと、北から南に流れる鹿塩川沿いの深い谷を車1台かろうじて
通れるれるつづら折りの山道が続く。新緑の季節のことで芽吹き始めた若葉が
明るい光をまき散らす。

 鹿塩川左岸の中央構造線北川露頭を見ながら下るにつれて、山桃の花が目に
つくようになる。南信地方に多い赤や白のくっきりしたこの花は、遅咲きの山
桜や山吹とともに、人間の暮らしのあかしを思わせる鮮やかないろどりを緑の
中にちりばめている。

 下ること12−13`で大鹿村塩の里に着く。春の大鹿歌舞伎は前日終了、あた
りは閑散としている。この山の中に出る塩をなめに鹿が集まったという鹿塩地
区では、土地特産の豆を使った大ぶりの豆腐が売り物である。

 ここから南は地蔵峠から遠山郷に向かうのだが、それば後日のこととして、
帰りは遠州から信州への塩の道を反転北上、半日旅行は終わりを告げた。

======================================================================
 ┃イ┃ベ┃ン┃ト ┃ご┃案┃内
 ┗━┗━┗━┗━ ┗━┗━┗━
----------------------------------------------------------------------
 ◎信州自然誌科学館 2012「自然をさぐる」
----------------------------------------------------------------------
■ 日時:8月4日(土)、8月5日(日)10:00~16:00
■ 会場:信州大学理学部 (松本市旭3-1-1) TEL:0263-37-3142
■ 対象: 小学生、中学生、高校生、一般
■ 参加費:無料
■ 特別講演会:高エネルギー研究室・竹下徹教授の講演会があります。
  ★8月5日10:00〜11:00 → 「神の粒子ヒッグスをさぐる」
              信州大学理学部物理科学科 教授 竹下 徹 先生
  ◎今の素粒子のなかで唯一未発見で、30年間追い求めてきた「神の粒子」
  とも呼ばれるヒッグス粒子が発見されました。その過程と意味を現場から。

  8月5日11:00〜12:00 → 「2011年松本地震でわかったこととこれから
     やるべきこと」              信州大学全学教育機構 教授 大塚 勉先生
    ◎昨年6月30日の地震はどのようにして発生し、どのようにして被害が発
    生したのか、さらに将来に備えるため何をやるべきかを考えます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 展示、簡単な実験・観察・工作等をとおして、自然や   〜〜〜〜〜
科学の面白さを五感で体験できます。今年も、自然と科   \______/
学のふしぎな世界を紹介するパネル展示、実物や実験で   /   \、
理解を深めるブース展示、むずかしいことをやさしく解   o。 _/}  ,\
説する講演会などの企画を盛りだくさん用意しています。  <')_><{ l
若い学生の皆さんが、納得できるまでていねいに説明し    \ `  `/
ます。たくさんの皆さんのご来場をお待ちしています。

 なお、今年は、特別企画として「地震」、「神の粒子ヒッグスを探して」を
話題として、大塚勉教授と竹下徹教授の講演(8月5日)を予定しています。こち
らの企画では、最新の研究に関心を寄せておられる市民の皆さんのご来場をお
待ちしています。(信州自然誌科学館 2012「自然をさぐる」実行委員会)

======================================================================
   ┏━┳━┳━┓    ┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┓
    ┃早┃稲┃田┃から┃信┃大┃物┃理┃同┃窓┃会┃の皆さまへ
   ┗━┻━┻━┛    ┗━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┛
   ■ 「早稲田大学の同窓会の様子を」とのご依頼に応えて、信州大学
      との対比で背景や仕組みの違いを考えながら、参考事例とご提案 ■
----------------------------------------------------------------------
        羽田 智恵子(旧姓山田)(信州大学文理学部社会科学科16回)
----------------------------------------------------------------------
  ))))))))    私は昭和43年に信州大学文理学部社会科学科を卒業して東
  ))б б(   京都庁に入り、その後民間に転じて40代でベンチャービジネ
  )  ▽ )   スを起業した際、仕事に必要な国際関係論を学ぶため早稲田
   > ζ     大学に社会人入学して卒業。平成18年早大公共経営大学院を
  (∋人 ̄ノ   修了し、現在は同大公共政策研究所に所属して早稲田歴12年
     ̄ ̄   目になりました。現在は大学院の同窓会である「公共経営稲
門会」の幹事長をしています

 早速、信大物理同窓会のWEB(http://www.supaa.com/)を拝見しました。

 OBの皆さまがたによって真面目に練り上げられてきたご尽力と業績を感じ、
信大らしくていいな〜と思いましたし、アットホームな雰囲気の中でなお、知
的な好奇心や研究魂を維持・発展させている同窓会は、信大の中では稀有な存
在ではないでしょうか?(私は「信大・県の森音研同窓会」の万年幹事ですが、
いつも目的は飲み会です・笑)その意味で何よりも先に物理同窓会に深い敬意
を表したいと思います……。

             (1)校友会トップは総長で一本化

 早稲田大学には総称を「校友会」という巨大な同窓会組織があるのですが、
「稲門会」(とうもんかい)と名付けられる細胞のような個別の会が約2500あ
り、58万人が所属しています。(※慶応義塾も類似の形態で、物理OBの会な
ら「物理三田会」でしょうか)

 早稲田大学校友会のHP http://www.waseda.jp/alumni/ をお開きいただ
き、「校友会組織」や「校友会支部・稲門会」をご覧になるとお分かりのよう
に、すべての同窓会がピラミッド型で、校友会長(=早大総長)を最高司令官
にして一本化されています。(校友会本部は総長室にあり、OBOGは現役の学生
と一体化しているということですね)

 稲門会は地域に410(ex.長野中信稲門会)、職域に357(ex.トヨタ稲門会)、
海外に62(ex.NY稲門会)、年次ごとに307、登録稲門会といわれるサークル、
体育会、ゼミ・クラス、有志などが1370(物理OB会はここに所属する筈)も
あるのですから、管理の範疇を超えてそれぞれは自由勝手に活動していますが、
最後は総長室に行きつくのです。

       (2)愛校心向上の合理的装置とは

 早稲田に入学してみて私立大学は大企業に似ていると思いました。従って大
学は経営上の視点から同窓会を拡大再生産する応援団として期待し活用し、校
友会の最高幹部は大学の経営にも関わるなど、同窓会のコンセプトは「母校へ
の熱い支援」でしょうね。

 すべて「愛校心」のなせる技ともいえ、2007年に創立125周年を迎えたので
すが、OBOGの個人や法人・団体の名義で集まった募金は10万件で200億円を超
えており、大隈講堂の改修、校舎や学生会館の建替え、ソフトの充実、研究活
動の支援などに使われています。

 愛校心を合理的に形成していく装置はかなり大がかりです。

1 学部の卒業時に「早稲田カード」(クレジット)への加入を原則とし、年
  会費5000円を自動徴収する。(施設の利用や割引制度が受けられる)
2 入学時にWaseda-net IDを発行し、waaeda名のEmailアドレスを生涯使用
  できる。
3 文武両道を重視し、強いスポーツ選手を育成して卒業後も活躍を支援し、
  校友会が率先して応援し同窓生の一体化を演出する。
4 学生の入学式、卒業式に例えば卒業後20年目のOBOG全員に招待状を送ると
  か、年に1回、卒業生のためのイベント「稲門祭」を大学と一緒に開催し、
  様々なグループがブースを開いて旧交を温めるなど、イベント自体を協働
  する。
5 卒業生が経営する企業や、幹部がいる大企業とも結んで早稲田ブランドを
  商品化したり、@のカードの割引を通じて支援する。
6 上記@のカードホルダーには2ケ月に1度の割合で「早稲田学報」(B5,12
  0ページ)が配送され、各界で活躍する学友のレポートや大学の動向、各稲
  門会の報告などが学部や大学院を超えてオールラウンドに情報交換される。

       (3)若手主役の当稲門会では

 私学は永遠なる繁栄をめざして装置ビジネスをしているような一面があるの
ですが、さりとて、私が現実に所属してきた稲門会は泥臭く運営されています。
現在10年前に創設された公共経営大学院の修了生が集まる稲門会の幹事長をし
ていますが、昨年発足したばかりなので、今は土壌づくりからの畑仕事みたい
なもの。

 大学院は政治経済学術院にあって、学部からストレートに入学する若手もい
れば、社会人となって入学する中年もいて平均年齢は30代後半ですね。職業も
有名な政治家あり、国の官僚あり、ジャーナリストあり、地方公務員、シンク
タンクから防衛省幹部、俳優までいて、ごちゃ混ぜ状態。信州人の私からして
もウルサイ人ばかりです(笑い)。これまでの修了生約500名中、300名が当稲
門会に登録していますが、若手が多く中高年が少ないことがプラスでもあり、
マイナスでもありですね。

 6月23日(土)に役員会と会食セミナーを開催しましたが、私の馴染みである
銀座のBarを貸切にしてもらい、勉強会と言えども「学ぶ宴会」にて準備中で
して(苦笑)、真面目なテーマでもエンターテイメントでありたいと考えてい
ます……。

 以前に住まいがある(東京都心の)「港稲門会」に入っていましたが遊びが
中心です。年に1度の総会の他に、毎月有名ホテルで定例飲み会、ゴルフコン
ペ、異業種交流会、旅行など趣味の会etc. 年代は20代から80代までまちまち
で、(選挙の前後にはOBの)港区長もよく参加していました。箱根駅伝が近づ
くと渡辺監督の激励会やカンパをし、当日は昇り旗を掲げて大勢で沿道に行き、
大声で応援です。

       (4)物理同窓会へのご提案

 信州大学の同窓会も度々参加させていただき、役員もお受けしたことがあり
ますが、

1 「楽しく面白いエンターテイメント」にする工夫がもっと必要ではと感じ
  ましたし、

2 若手を増やすには40代前後を主役にする世代交代が望まれると思いました。

       ※イラストは私のblogにて「政治を含め日本全体の世代交代と
       発想転換をしないとドン詰まりになるのでは? のテーマに使
       いました。大先輩が鍋蓋になるのではなく、これまでの厚い経
       験やノウハウを使って若い世代の背中を押していければいいで
       すよね。→(http://www.supaa.com/im/haneda_ill.gif)

 ちなみに公共経営稲門会では私の意向にのっとり、トップの会長には43歳の
(大阪の)朝日放送・報道デスクを口説いて、現役バリバリの期待の星にお願
いしました。大学との交渉を含めて会を仕切るのは幹事40名をリードする幹事
長ですが、サポート役の副幹事長は30代と40代で、大阪にいる会長や仕事
に追われる副幹事長の肩代わりはすべて私が引き受けているのも現実でして、
世代交代はすべてバラ色ではありませんけれど(苦笑)。

 更に加えて、物理同窓会に活性化のご助言を申し上げるとしたら、

3 理学部物理科学科の入学式や卒業式に同窓会が参加する仕組みをつくり、
  顔を合わせる機会をつくると同時に、日常的に交流のイベントを開くとか、
  奨学金の援助をするとか、共同研究や公開の寄附講座を企画するなど、大
  学と相談しながら現役に対する引力ある装置を用意されたらいかがかなと
  思います。

4 また、優秀な諸先輩が多くおいでのようですから、OBの会社や研究機関に
  現役学生をインターンシップに招いて、1ケ月2ケ月研修のチャンスを与
  えて、これはと思う学生を内定する方法も早稲田ではよくやっています。
  逆に企業や研究機関から現場体験とともに客員教授や研究員となってもら
  い、学生に別の学びの場を与える協力関係は大学、企業、学生のそれぞれ
  に有効性があり、発展性に繋がるのではと期待していますが。

             ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
       ※余談ですが、2011年 2月に逝去された松崎一先生には、私共
       の仲人をしていただいた他、「惜春の詩」の編集など様々なご
       縁をいただきました。この寄稿についても松崎先生のユーモラ
       スでダンディなお顔を思い出し、お役に立てればいいなーと感
       じています。お時間がある折、私のblogにて「旧制松本高校と
       松崎一先生」(http://mita-news.net )をお読み下さると嬉し
       いです。ありがとうございました。

======================================================================
       ■ 福島第一原子力発電所事故による放射性物質土壌汚染の
                                          調査に参加して ■
---------------------------------------------------------------------
     長谷川 庸司(理学部物理科学科 高エネルギー物理学研究室准教授)
----------------------------------------------------------------------
 、∩∩   【 2011年3月11日に勃発した東北地方太平洋沖地震による大津
 ⊂田田⊃   波によって発生した、未曾有の東京電力の福島原発事故。事
 ⊂田田⊃   故から数ヶ月後、長谷川先生は原発近くの汚染地帯に入って
 /∪∪      土壌調査に参加されました。このときの感想を、理学部同窓2
        会報19(201/02/29)に寄稿されましたが、誤字脱字の修正をし
        てここに転載いたします。 】
----------------------------------------------------------------------
 既に11か月以上経っているため、現在の状況と大きく変わっているところも、
また、変わっていないところもあると思いますが、土壌調査に参加したとき感
じたことを思い出しながら述べたいと思います。

 事故から2か月ほど経った5月半ば、高エネルギー物理学実験関係者のメーリ
ング リストに、土壌汚染調査の協力を求めるメールが流れました。放射線検
出器を用いた放射線の測定は私の専門分野の一つであり、また私自身、福島県
出身であることから、専門を生かした分野で何かできることはないかと悶々と
していたところだったので、すぐに参加を申し込みました。

 調査は入梅前に終わるように、6月2日から14日と25日から30日に行われまし
た。北海道から沖縄まで全国の大学や研究機関から、核物理、核・放射化学の
研究者、大学院生を中心に素粒子物理研究者、医療機関関係者、民間企業社員
などが、延べ314名が参加しました。福島第一原発を中心に、警戒区域外の半
径20kmから半径100kmまでを2km四方のメッシュに、それ以遠の福島県内と隣県
の一部を10km四方のメッシュに区切り、各メッシュから1地点、合計約2200地
点での、空間線量率測定(地表から1mと5cm)と土壌サンプル採取(地表から5cm
分と30cm分)を行います。一つの調査班は2、3名で、一日に6、7地点を担当し
ます。調査は、地図を頼りに探した公共施設の敷地で行いますが、適当な場所
がない場合には、止むを得ず、個人宅の敷地内での採取をお願いしました。

 私は6月7日から11日までの5日間参加し、南相馬市、浪江町、相馬市などを
調査しました。

 南相馬市では警戒区域に隣接する地区と飯舘村に近い山間部の調査を行いま
した。南相馬市は空間線量率が市街地は比較的低く(0.5〜1μSv/h)、山間部
で高く(2〜4μSv/h)測定されました。南相馬市には採取を効率的に行えるよう
に配慮して頂き、事前に選定した採取場所のリストが用意されて、個人宅の場
合は許可を取ってくれました。市の事故対応への意気込みが感じられました。

 汚染の深刻な浪江町は、効率的な採取のために、役場職員の方が一緒に回っ
て下さいました。空間線量率は予想通り高く、20μSv/hを超える場所もありま
した。全町民が避難しており、田畑は耕作されていないので荒れていますが、
建物などは地震の被害もなく、森の緑や、鳥や虫が飛び回っていることなど普
段の光景となんら変わりがないのに、人影がまったく見られない異常な光景に
愕然とし、現実の厳しさを感じました。

 相馬市沿岸部の空間線量率は比較的低い(0.3〜0.4μSv/h)のですが、津波の
爪痕に言葉を失いました。津波の被害にあった住宅地では大部分の瓦礫は取り
除かれていましたが、海岸に近い水田には沢山の根こそぎにされた防風林の松
が残されており、道路の横には放置されている大きな漁船がありました。

 調査を始めると、作業の様子を見に地元の方々が集まってきて、測定結果を
尋ねられます。地元の方々は非常に協力的で、あれこれ調査に便宜を図って頂
きました。個人宅での調査では、気温が上がった日には、一応断るのですが、
冷たいお茶を頂くこともありました。放射線についてよく知っていて、専門的
な質問をする方もおられ、住民の方々の質問にも真摯に答えることも責務の一
つでした。

 一日の調査を終えて宿に帰り、テレビや新聞を見ると、大部分が原発事故関
連の報道でした。天気予報での各地の気温と同じように、県内各地の空間線量
率を伝えていました。事故から3か月が経ち、全国ネットのテレビや新聞では
かなり報道量が減ってきていましたが、事故に対して福島県とはだいぶ温度差
があることを実感しました。この調査が福島県をはじめとする放射性物質によ
る汚染被害に遭われた地域の復旧に役に立つことを願わずにはいられませんで
した。

 日本は、今後しばらく、原発から放出された放射性物質と共に生きて行かざ
るをえません。調査を終えて松本に帰ってきてからは、間接的にでも、少しで
も、その影響を減らすことができないかと、自分にできることを日々(時々)考
えているところです。

 なお、調査結果の詳細は文部科学省の報道発表
(http://radioactivity.mext.go.jp/ja/distribution_map_around_FukushimaNPP/)
 や大阪大学核物理研究センターの土壌調査のページ
(http://www.rcnp.osaka-u.ac.jp/dojo/)をご覧ください。

======================================================================
  ■ 物理07Sの近況について紹介します ■
----------------------------------------------------------------------
    鈴木 皓司(理学07S/筑波大学 数理物質科学研究科 博士前期課程2年)
---------------------------------------------------------------------- 
⌒/\       07S学年幹事の鈴木皓司と申します。この度は、07Sの状況
-/| \ ⌒⌒    や話題となっていることについて報告して欲しいということ
/_|___\       でお話を頂きました。特にそれほど話題を持ち合わせている
__L____        訳ではないのですが、せっかくの機会ですので引き受けさせ
\_____/〜〜    て頂きました。
〜〜〜〜〜〜    
         まずは簡単に自己紹介をしたいと思います。私は学部時代
には磁性実験研究室(旧・統計研)に所属し、重い電子系の物性研究および圧力
誘起超伝導体の探索というテーマで卒業研究を行っていました。その後、もと
もと超伝導という現象に興味があり、さらに追究していきたいという気持ちか
ら、筑波大学大学院に進学しました。

 現在は、リチウムイオンバッテリーの正極物質として使われている遷移金属
酸化物を対象に実験研究を行なっています。モバイル機器の進化とともに、バ
ッテリーはさらなる高性能化が求められ、電極物質や電解液などの改良の研究
が活発に行われています。しかし驚くべきことに、それらの物質の基礎物性に
まで言及する報告はほとんどありません。

     『性能の良いバッテリーだけど、その正体は分かっていない...』

 かなり大袈裟な言い方ですが、バッテリーの過熱事故や発火事故からも、そ
れが現状となっていることが伺えます。そのような物質の基礎物性を詳細に研
究し、どのようなメカニズムで良い性能を出しているのかを、磁気的性質と結
びつけて説明することを目標に研究しています。また、現在私の対象としてい
る物質の派生物質には超伝導を示すものがあり、ともすれば新種の超伝導体発
見に繋がり得るということも、研究へのモチベーションになっています。

 07Sの近況について紹介します。07Sでは、facebookを利用して相互に近況を
報告し合えるようにしています。現在は同期が24名集まっており、全員とまで
はいっていないのは残念です。

 利用頻度は人によって異なりますが、気軽な雑談や悩み事や考え事の相談か
ら、科学に関するニュースについての意見、学会時などでの集合の呼び掛けな
どに利用しています。さらには同期だけでなく、お世話になっていた先輩や後
輩とも繋がることもできています。最近の話題では、金環日食の写真が掲載さ
れたり、モノポールの可能性に関するニュース記事についての議論がありまし
た。
 また、私は参加できなかったのですが、昨年5月の連休中には松本で、今年3
月には物理学会のあった大阪で恩師の先生方も交えて飲み会が催されていまし
た。

 学年幹事として今後どのようなことをすれば良いのかは考えているところで
すが、とりあえずは今後も気軽に連絡を取り合い、支え合える関係を続けてい
けたらと考えています。同窓会の皆様、今後ともお付き合いを宜しくお願い致
します。

======================================================================
 □■□□■□ ┃新┃入┃学┃生┃か┃ら┃の┃声(メッセージ) □■□
        ┗━┗━┗━┗━┗━┗━┗━┗━
----------------------------------------------------------------------
   ことし入学した4名から、現在の心境と抱負などを伝えてもらいました。
   誰しもが通った通過点。さて、ことしの皆さんからはどんなことが?

----------------------------------------------------------------------
 ■  信州大学での学びと将来について  *  * * * *  /@) ⊃\/|
              ◎ 石原 佑香里 (理学*12S)    > ⊃⊃/\|
----------------------------------------------------------------------
 私が信州大学で学びたいと決めたのは高校2年生の夏休みでした。将来は理
科の教師になりたいと考えていた私は地元の教育学部も進路に考えましたが、
「自分は何のために大学に行くのか」「大学という貴重で特別な環境でやりた
いことは何か」を考えると理学部に進みたいと強く思うようになりました。

 そして信州大学のオープンキャンパスに参加し、教授と楽しげに議論する先
輩方を見たことが、この大学で学びたいと決めた1つの要因になりました。

 また、信州大学のキャンパス内には多くの木があり、緑が多くとても気持ち
が良かったことも印象的でした。実際に入学後、大学で過ごしてみると多くの
緑にはとてもリフレッシュします。学ぶ環境として最適だと思います。

 信州大学に入学して早くも3か月が経ちました。まず、私と同じように物理
を学びたいと思っている仲間と出会えたことが本当に嬉しいです。皆、物理を
学ぶ目的や将来の夢は違いますが、物理を学びたいという気持ちはどこかで共
通している気がします。教授や先輩方、後の後輩も含め、この出会いを大切に
したいです。

 次に授業に関してです。高校までの物理の授業とは違い、力学では数学を使
うようになりました。微分積分を使うことでとても難しく感じ、ノートをとる
だけで精一杯でした。しかし最近では数式で表すからこそ分かることに気がつ
くようになりました。大学の数学はそれだけですら難しいのにその数学を物理
で応用していくのはまだまだ慣れません。正直今の私は勉強不足なので、これ
からもっと貪欲に学んでいこうと思っています。

 最後に、私の将来の夢について述べたいと思います。私は今のところ、将来
は理科もしくは物理の教員として働きたいと考えています。

 大きな理由として、多くの人に物理現象の面白さを伝えたいということです。
私は高校で物理を学んだことで生活に潜む物理現象を知り、世界の見方が少し
変わりました。「当たり前」と見逃していた様々な現象を物理的な視点でみる
ことができるようになり面白さを感じました。この面白さを多くの学生に伝え、
物理を始めとする科学に興味を持ってもらいたいです。そして、私が高校時代
に大変お世話になった物理の先生のように、物理学を学びたいと思う学生の手
助けを教員という立場からしたいと思っています。そのために、やはりもっと
頑張らなければと改めて決心しています。

 私はこのレポートを考えることで今の自分について見直し、再度目標を確認
することができました。このような機会を頂き感謝しています。ありがとうご
ざいました。

----------------------------------------------------------------------
 ■  志望動機、大学に入って感じたこと、これからのこと * /@) ⊃\/|
                ◎ 伊東 大輔 (理学*12S)    > ⊃⊃/\|
----------------------------------------------------------------------
 私は、実際は獣医になりたくて大学へ進学することをきめました。しかし宇
宙とか生命だとか、そういう神秘的で不思議なものをいろいろ知りたい、とい
う気持ちも強かったのです。

 インターネットで大学を探していたところ、信州大学の物理科は宇宙に関す
る研究が盛んだなという印象をうけ、強く興味を持ち、最終的に信州大学物理
科に進むことを決めました。

「寒さ」に対する恐怖はありましたが自然が豊かで夜には星がきれいに見える、
というのも大きな魅力でした。こうやって無事に入学できたことをありがたく
思います。

 大学は広く複雑で毎日が新しい発見です。私が好きな場所は図書館で、入学
してから欠かさず通っています。静かでリラックスできるので、時間を忘れ、
読書をしています。欲を言えば、もうちょっと大きくなってほしいでのすが。

 時には理学部棟をさまよい、いろいろな研究室とかをのぞいてみたりしまし
たが、未知のものがたくさんあり、見てるだけで面白いなと感じました。大学
では、高学年になると、自分の好きなテーマについて研究できるそうで、おも
しろそうで楽しみです。

 また、周りの人々は、かなり勉強に対して積極的でさすが理学部だなと感じ
ました。自分自身はまだ生活にはやっと慣れてきた、というところで今のとこ
ろは勉強にも何とかついていけているが、まだまだ努力が必要だなと強く感じ
ています。

 そんな具合で日々過ごしていますが、私が今考えている大学での目的として
は「自分たちの住んでいる世界のことを知る」ということです。それは例えば、
宇宙の始まりのこととか、宇宙の外には何があるのかとか、生き物は死んだら
どうなるのか、などで誰もが疑問に思うようなことですが、普通の感覚では想
像もつかないようなことで、正直自分たちの住むこの世界について理解するこ
とはとてもじゃないけどできないと思います。

 でもそんな神様ぐらいにしか知らないようなことを、物理学を通して少しで
も知ることができたら、素晴らしいと思います。

----------------------------------------------------------------------
 ■  信州大学で物理を学ぶにあたって  *  * * * *  /@) ⊃\/|
                 ◎ 本間 哲 (理学*12S)    > ⊃⊃/\|
----------------------------------------------------------------------
 わたしは高校時代に物理学に興味を持つようになり、大学では物理を専攻し
たいと強く考えていました。といっても今の段階では、物理学のある特定分野
に興味があるというところにまでは到達していません。わたしの物理学に対す
る興味というものは、物理という学問、すなわち、自然界の現象から普遍的法
則を見つけ出して記述する体系そのものに対する興味のことです。

 専攻する分野がどのようなものになるかはまだわかりませんが、焦らずにゆ
っくりと自分の専門分野を決め、多様な現象を、物理学を用いてどこまで明ら
かにすることができるのか、これから挑戦していきたいと思います。

 正直に言うと、わたしは別の大学の物理科学科を第一志望としていました。
そして入試の結果、こちらの信州大学で4年間学ぶことになりましたが、物理
科学科の後期入試には筆記試験や面接等の個別試験がなく、初めて松本キャン
パスを見たのが3月の下旬という時期でした。期待半分不安半分というよりも
むしろ不安がほとんどという状態で大学生活が始まりましたが、入学式があり、
学部や学科のガイダンスを受け、前期の講義が始まると、いつの間にか不安は
なくなりました。

 それは、同級生はもちろんのこと、先生方や先輩方、そして大学の職員の方
々が、何か困りごとがあった際に相談に乗って下さるのが一番の要因だと思い
ます。また、大学周りの環境も自然豊かで、健全な大学生活を送るうえでは絶
好の環境と言えると思います。

 大学の講義についてですが、信州大学の先生方は熱意に溢れた方が多く、課
題の提出や講義の準備が大変ではありますが、その分やりがいを感じています。
また、大学の講義は高校までの講義とはずいぶん異なるものなので、なかなか
慣れることができませんが、少しずつ自分の方法論を確立していきたいと思い
ます。

 わたしはまだ一年生なので、今現在履修している講義はそのほとんどが教養
科目ですが、知識の幅や視野を広げるためには専門外の学問に触れることが大
切ですし、数少ない専門科目はこれから物理学を極めていく際に土台となるも
のです。後々困ることにならないよう、一年生のうちからしっかりと学業に取
り組む決意です。

 最後に、この信州大学物理科学科に入学してよかったと胸を張って言えるよ
うに、後悔のない大学生活を送りたいと思います。拙い文に最後までお付き合
いいただきありがとうございました。

----------------------------------------------------------------------
 ■  信州人としての信州大学  *  *  *  * * * *  /@) ⊃\/|
               ◎ 丸山 真平 (理学*12S)    > ⊃⊃/\|
----------------------------------------------------------------------
 信州大学。この大学は私にとって一番馴染みのある大学です。私は長野県の
松本市に生まれ、18年間この地を離れることなく育ってきました。いわゆる生
粋の信州人。松本城、縄手通り、県の森公園…信州人の私としてはもう聞き慣
れた単語であり、もちろん何度もこれらの場所は訪れています。

 そんな私はこの大学のこの学科に入ろうと思ったか、と改めて考えると結局
地元の大学であったことと高校の物理の授業が好きだったことの2つに尽きる
と思います。

 2年生の進路決めの時から、私は大学の希望は信州大学一本でした。なぜな
ら信州がほっとする場所だったからです。首都圏や関西圏の大学もいいとは思
ったのですが、やはり信州に流れるこのゆったりとした雰囲気、松本城・善光
寺に代表とする歴史や日本アルプス・美ヶ原高原などの自然が織り出す文化は
信州にしかないものであり、信州人としてこの「信州の」雰囲気・文化が好き
だったのだと改めて感じます。

 3年生になっても大学の希望は変わらず、学部も夏休みには理学部に決めて
いました。しかし学科については数理・自然情報と物理でセンター試験後も悩
んでいました。数学と物理を科目として比べると数学は嫌いで得意な科目、物
理は好きでそんなに得意でない科目でした。私はやはり大学は受動的に知識を
獲得する場ではなく、能動的に知識を獲得する場であると考え、物理科学科を
選ぶことになりました。

 ということでなんだかんだこの物理科学科に入ってだいたい3ヶ月経ったわ
けですが、思った以上に大変です。自分で受講する授業などを決められるが授
業に参加するもしないも自分の意欲がより重視される。大学は高校とは違い、
能動的であるということが実感しました。

 特に授業では物理学演習のレポートの量にはいつも頭を抱えています。週に
よっても違いますが毎週10枚、多くて20枚と少しのレポート。微分積分や線形
代数の演習もこのレポートでやっています。これはとてつもなく大変です。し
かし、これもこれからの知識の獲得のために必要なことなので実にやりがいも
感じます。

 そのほかにも一緒に課題考えたり、ときには遊んだりと仲の良い友人もでき
たりと充実した日々を送ることができています。

 大学生活の中では、せっかく長期の休みもあるので信州以外のいろんな場所
にも旅行をしたり、バイトをしたり、といろいろな経験をして楽しみたいと思
っています。それと同時に将来のために幅広い視点・価値観を養っていきたい
と思います。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
   ┃T┃O┃P┃I┃C┃S┃ 
   ┗━┗━┗━┗━┗━┗━  
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
      ┃信┃大┃受┃験┃者┃増┃加┃傾┃向┃
      
   ◎河合塾と松本大学予備校は12日、松本市深志2の市駅前会館で、中南信
   地域の高校教諭などを対象にした本年度第1回大学入試情報分析報告会を
   開いた。24年度の受験生40万人以上のデータを基にした志望動向の分析な
   どを報告した。
    国公立大学の前期日程志願者が約26万8000人と例年並みだった一方、信
   州大学の志願者は前後期合わせて約1000人前年を上回り、関東地区からの
   受験が目立ったことなどが報告された。
   5月の志望校調査から信大を受験する生徒の増加傾向は今後も続くとし
、  松本大学予備校の一之瀬博副校長は「県外から力のある生徒の志願が考え
   られる。2次試験に対応できる学力を身に付ける必要がある」話した。

   (市民タイムス・2012年6月14日 より抜粋)

   ※物理科学科においても、今春の入試前期の志願倍率4.2は、ここ数年来
   で最高でした。一説では、福島原発事故以来、東北〜北関東の大学への志
   願者が減り、その分首都圏に近く安全な信州が注目されているとのこと。

======================================================================
  ┏━┏━┏━┏━┏━┏━┏━┏━┏━┏━┏━ ┏━┏━┏━
   ┃大┃塚┃直┃彦┃の┃ウ┃ィ┃ー┃ン┃便┃り ┃第┃11┃回
----------------------------------------------------------------------
  ◎公共交通の均一料金制と信用乗車そして深夜運行
----------------------------------------------------------------------
              大塚 直彦(理学24S/国際原子力機関・IAEA勤務)
----------------------------------------------------------------------
 日の長い季節になりました。平日でも仕事を早くしまい長い夕方をレジャー
で過ごすという人がいます。ドナウ川が職場から近いこともあり、夕方ドナウ
川で泳いだりあるいはヨットを楽しむ職員もいます。

 暗い冬が長いウィーンに住んでいると、昼が長いということは大変にありが
たく感じられるもので、夏至の週など「もう夏至か!」と同僚たちとお茶の時
間に嘆いたものです。

 __◇_____◇   さて、日の長い季節は、また観光にも最適の時期であり、
 □l□□□l□  多くの旅行者が内外から訪れますが、そんな旅行者がウィ
 __l___l_  ーンを快適と感じる要因の一つに、公共交通の利便さが挙
         げられると思います。この利便さを(1)均一料金、(2)信用
乗車の2点から考えてみることにしました。
                             (1JUL.2012)
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   ■ 2ユーロで電車、地下鉄、路面電車、バスと乗り継ぎ自由
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 均一料金制は、あるバス路線でどこまで行っても市内なら同一料金などとい
うのは日本でもありますが、ウィーンの均一料金制はもっと大規模なもので、
ウィーン市内であれば電車、地下鉄、路面電車、バスと乗り継ぎ自由で2ユー
ロ(約200円)です。

 ウィーンに来た当初は一度切符を買えば1日中でも乗り回せるのではないか
と思ったわけですが、いま改めて交通局の資料を見ると「乗換可、途中下車不
可」(mehrmaliges Umsteigen ist erlaubt,eine Fahrtunterbrechung jedoch 
nicht)とあります。ただ、ウィーンのように改札がない状況で、乗換と途中下
車をどう区別するのかがよく分かりませんが。

 ウィーンの均一料金制がすごいなと思ったの一つは、この乗り継ぎが事業者
を問わないところです。

 ウィーンは、交通局はじめ、私営の電車やバス、連邦国鉄など色々な事業者
が旅客を運んでいますが、このうちどの事業者から買った2ユーロの切符でも
事業者間を跨いで乗り継げるのです。この種のサービスはVerkehrsverbund
(運輸連合)という組織を共同で作ることで実現しているようで、調べたとこ
ろ1965年のハンブルクで設立されたものなどはそのさきがけに属するようです。

 この制度はドイツではあちこちに見られ、その国土の相当部が何らかの運輸
連合の一つに続していますが、ここオーストリアでも州都やその周辺の交通機
関は、大体この制度によって運営されているようです。

 旅行の時など、知らない街で乗り継ぎの毎に切符を買い直すのは面倒なもの
ですが、1枚の切符で幾らでも乗り継ぎできれば、たとえ誤乗しても慌てる必
要がなく、なかなかに便利です。

 同じヨーロッパでも4月に出かけたパリでは地下鉄とバスの乗り継ぎができ
ず不自由な思いをしました。日本も色々な交通機関が協力して広域均一料金を
導入するだけでも便利になると思うのは私だけではないと思います。最近、ウ
ィーンの工科大学で公共交通を専攻しておられる柴山多佳児さんが国連都市に
セミナーに来られ、この辺りについて、色々と伺うことができました:

1.ウィーン都市圏(人口約200万)を管轄している運輸連合(VOR)では「運賃の共
通化による損失」Durchtarifierungsverlust(DTV)が年間約4千万ユーロ、これ
を単純換算すると日本の100万人都市であれば年間1億円位で運輸連合を組織す
ることができる、ということになるのだそうです。

2.ただ、日本では路線ごとの「欠損補助」が中心で、各会社間の運賃を統合し
たことによる損失に対して公的な補助をすることは、現在の法律の枠組みでは
殆ど不可能だという話でした。昨年の国会からの継続審議となっている交通基
本法が可決されれば、この辺りを克服することが可能なのだそうで、昨年の国
会からの継続審議となっているそうです。(が廃案になりそう)

3.ちなみにウィーンの交通局全体で2010年の赤字額が1億1千万ユーロ、これ
に対して収入が4億4千万ユーロ。年間約110億円の損失が公金から補填されて
いる、ということになるようです。


  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   ■ ウィーンの交通が乗り放題となる年間定期券が値引き
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 このウィーン市内どこまででも1回2.0ユーロというのは日本に比べると安い
かと思われますが、この5月の値上げの際にウィーンの交通局が資料を作成し
てくれたおかげで、欧州の首都の一回券の料金をここで昇順に並べてご紹介す
ることができます:ローマ 1.00、アテネ1.40、パリ1.70、ウィーン2.00、ベル
リン2.30、アムステルダム 2.60、コペンハーゲン3.22、ストックホルム 3.28、
ロンドン 4.51(単位=ユーロ)。ウィーンの交通局としては、値上げしても欧州
内では安い方だよ、という主張をしたのでしょう。

 この値上げの際にウィーンの一回券は1.8ユーロから2.0ユーロに引きあげら
れましたが、注目すべきは同時に年間定期券が449ユーロから365ユーロに引き
下げられたことです。

 これは環境運動を推進する緑の党が先の選挙で掲げていた公約に関連するよ
うで、値下げの結果、年間定期券を買えば1日1ユーロでウィーンの交通が乗り
放題となったわけです。

 これもやはり欧州の首都の年間定期券の料金を交通局の資料から書き出すと、
ローマ 230、ウィーン 365、アテネ 450、コペンハーゲン 524、パリ 634、ベ
ルリン 695、アムステルダム 780、ストックホルム 795、ロンドン 1246(単
位ユーロ)。

 これを上に書き出した一回券の状況と比べると、ウィーンとコペンハーゲン
は年間定期券の購入に割引感がありそうです。更に60歳以上になるとウィーン
の場合は割引率があがって年間224ユーロとなります。

 ちなみに2011年の利用統計では全乗客の38.4%が年間定期券で5.6%が一回券
だったそうです。いまの自宅から職場へは車で出かけた方がずっと早い(車15
分、公共交通40分)のですが、今回年間定期券が値引きされたこともあり、今
後とも公共交通で通勤し続けることにしました。

  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   ■ 「信用乗車」制度のためウィーンの駅には改札口がない
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 さて、このような料金上の特徴に加えてのもう一つの大きな特徴は信用乗車
だと思われます。信用乗車とは、乗客は有効な切符類を持つものと仮定して改
札を行わないことです。

 実際、ウィーンの駅には改札口がなくバスや路面電車の運転手も切符を確認
しません。ラッシュ時のバスや路面電車は、大体地下鉄との接続駅などに降車
客が集中して、日本であれば運転手に切符類を見せる乗客で停車時間が長くな
りがちですが、こちらではどのドアからも乗降自由のためにそのようなことが
ありません。

 駅に自動改札を設ける必要がなくなるのはバリアフリーの点からも極めて好
ましく感じられます。この点、パリの地下鉄は機動隊の楯のような扉に遮られ
て荷物が多い時など極めて不愉快です。

 切符を買わずにホームに行く人が多いので無賃乗車をしている人が多いよう
に見えますが、それは上に記したように年間定期券の利用者が相当の割合で居
るからだと思います。

 乗客の良心がこの信用乗車の前提条件として最も重要だと思いますが、抜き
打ち検札も信用乗車の重要な成立要件のようです。この抜き打ち検札の頻度は
利用する駅や路線にもよりますが、ウィーンにたまに出張する人の中には、検
札に出くわしたことがない、という人も大勢います。それでも交通局は毎日10
0人〜150人の職員をこの抜き打ち検札に回しているようです。

 検札には車内にいる普段着のおじさんおばさんがいきなり交通局の身分証を
見せて検札を始めるものと、地下鉄から降車しエスカレータを降りた所に検札
員が待ち構えているものの2種類があります。

 運悪く(?)無賃乗車(Schwarzfahren)をした時に検札員に出くわすと罰金
を払うことになります。この罰金はいぜんは75ユーロだったのですが、この5
月から100ユーロに値上げされました。

 1週間券や1ヶ月券を買うと、たまたまそれを財布に入れ忘れた日に限って
検札に引っかかる、という話もあったりします。これらの券は無記名式で誰で
も使うことができることになっており、逆に言うと宿屋に置き忘れた、では言
い訳にならない、というわけです。

 実は私もこの3月に年間定期が切れた直後に無賃乗車をしているところ、検
札員に出くわしました。定期が切れたことに気づかず地下鉄のホームからエス
カレータを下っていると目の前に検札員の網。年間定期が切れていたことを思
い出した私はエスカレータを降りた瞬間、回れ右してホームに戻りました。

 罰金を払ってもそれを年間定期代の一部として充当できるという噂もあり、
それが本当なのであれば慌てず罰金を払ってしまっても良かったのですが、交
通局のホームページではそのような情報を確認することができませんでした。
日本の都市部は地下鉄やバスの混雑が激しく検札が難しいので信用乗車は難し
いかも知れません。

  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   ■ 料金や切符の扱いに昼夜区別のない「深夜運行」
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 均一料金、信用乗車以外に日本から来て便利だと思ったのは深夜運行です。

 以前から地下鉄や主要な路面電車の路線に沿って深夜にバスが運行されてい
ましたが、数年前からは週末に限り深夜も地下鉄が15分毎に運行されるように
なりました。

 この深夜運行のおかげで金曜などつい終電を乗りのがして仕事をすることが
珍しくありません。同様の深夜運行はウィーンに限らずヨーロッパの色々な都
市にあるようです。日本にも閉店まで飲んで終電に乗り遅れた人などのために
同様のサービスがあるようですが、日本では運賃を2倍取られたりするのでは
ないでしょうか?

 その点、料金や切符の扱いについて昼夜全く区別のないのはウィーンの良い
ところだと思います。

 ウィーンはこれから7月末までが最も暑い時期でその後は秋の気配が近づい
てきます。北海道は別として内地にお住まいの皆さんはこれから最も暑い時期
が続くわけですが、どうぞお元気でお過ごしください。
 
 ●『OB/OG』第6回→( http://www.supaa.com/kikou/otsuka01.html )

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
======================================================================
 <再掲>■「同窓会費」は終身会費として1万円。『会計細則』決まる!■
----------------------------------------------------------------------
 1.同窓会費は終身会費として1万円とする。一括払いを原則とするが、本
 人からの申し出があった場合は事務局長が分割払いを認めることができる。

 2.事務局長名で金融機関に同窓会の口座を設ける。事務局長が通帳・印鑑
 を 管理する。会計担当がカードを管理して口座からの出し入れなどを行う。
 
 3.在校生からの同窓会費徴収は、事務局が徴収日を決めて実施する。徴収
 後、在校生の会費支払い者リストは、すみやかに会長ほか、会計担当および
 関連事務局員に伝達する。

 4.金融機関への振込み手数料は会員の負担とする。

 5.会計担当は、年1回開催する総会を利用したり、メールで呼びかけたり
 して、 卒業生からの会費徴収に勤める。

 6.毎年開催の同窓会総会における参加費の徴集など会計管理については、
 その年の幹事が担当し、事務局が補佐する。必要経費は事務局から事前に仮
 払いのかたちで支出できる。幹事は開催後しかるべく早く収支を事務局に報
 告し清算する。 

 7.会計年度を4月から翌年3月とする。           ┳ξ
 会計はすみやかに決算報告を作成                  ●●●
 して会計監査担当から監査を受ける。               ●●
                                                  ●
 8.本細則の改正は総会で行う。
            ┏━┳━┳━┳━┓
 ▼下記いずれかの口座に┃同┃窓┃会┃費┃のお振込みをお願いします!
            ┗━┻━┻━┻━┛
 ------------------------------------------------------------------
  ◆郵便局の場合/通常郵便貯金 
  記号:11150 番号:20343411
  口座名義:信大物理同窓会 代表者 武田三男(たけだみつお)
  住所:390-8621 松本市旭3-1-1

  ◆銀行の場合/八十二銀行 信州大学前支店
  店番号:421 普通預金 口座番号:650215  
  口座名義:信大物理同窓会 代表者 武田三男(たけだみつお)
  住所:390-8621 松本市旭3-1-1
           
 ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄ ◎編集後記◎/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄

●・・羽田智恵子さんのレポートによる早稲田大学「稲門会」の実態には、ま
 さに“口あんぐり”でした。大学の同窓会として考えられうる限りのことが
 ほぼ実行され、「人材コングロマリット」の観を呈しています。増殖しつづ
 ける“同窓会産業”恐るべしの印象を受けました。そのエンジンは「愛校心」
 とのこと。果たして我が信大物理にはどれほど? たいへん参考になります。
       ●・・“地道な闘い”を余儀なくされている物理同窓会ですが、
  /\ ☆   来年の総会幹事に、若手の諸君が就任してくれました。しか
 │○│     し一方で、大半の方々からは、幹事の要請に返事もいただけ
 │ │      ない状態でした。上記の「稲門会」ではありませんが、我も
/| |\    我もと馳せ参じていただけるのはいつの日か!?  実現する将
 ̄ ̄ ̄ ̄     来を夢見て、一歩一歩と歩みつづけるしかないようです。
 ||||     ●・・同窓会の使命のひとつに名簿の管理があると思います。
        とくに当会のように「就職支援」を行う場合、卒業生がどこ
        でどんな仕事に就いているかの情報が必要です。ところが、
 理学部にはそうした完備された同窓会名簿がありません。この7月に開催さ 
 れる理学部同窓会の役員会に向けて、要請文を発送しました。こうした再三
 の要請に対し、果たしてどこまで応えてくれるか。次号に報告します。(MT)
----------------------------------------------------------------------
○・・去る6月9日、旧制高等学校記念友の会(会長、宮地先生)主催・あが
 たの森講堂で行われた、ザグレブ弦楽四重奏演奏会を聴いて参りました。ク
 ロアチアの90年以上の歴史ある名クァルテットです。緑深い県の森で、薫り
 高い弦の音色に包まれてこころ豊かなひと時を過ごしました。
○・・「春寂寥」寮歌のストリングの演奏に出会える貴重な体験をしました。
 アンコールでも演奏されました。宮地先生のお話によると、松崎先生のご子
 息のご厚意によるももと聞きました。無料招待でした。お礼申し上げます。
 講堂は松本市民の方々で満席でした。              
○・・本号には羽田智恵子氏(文理社会科卒)の寄稿文が掲載されております。
 我が同窓会の活動を第三者の眼から見ての評価と提言をして頂きました。当
 代随一の私大の同窓会には足元にも及びませんし、また遠大な提案にも遠く
 及びませんが一歩一歩、継続して努力し近づきたく思っております。
○・・大学の拡大再生産する応援団、母校への熱烈支援者である事には変わり
 ありません。長文の貴重な提言をありがとうございました。    (MM)
===================================
■ MAILMAGAZINE BULLETIN 『信大物理同窓会報』0039号(2012年夏号) ■
□ 2012年7月15日  編集・発行/信大物理同窓会事務局
《編集委員》松原正樹(文理10) 藤惇(2S) 渡辺規夫(4S) 太平博久(6S)
□編集長:藤 惇 □ 発行人:根建 恭典
■当会報のWEBでの閲覧サイト: (http://www.supaa.com/kaiho/0039.html)

             ┌──┐  (http://www.supaa.com/)
               │\/│ (info@supaa.com/) (makoto@insatell.co.jp)
             └──┘     
            ___________________________________________________
      (C)信州大学物理同窓会事務局 無断複製・転載を禁ず
       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



●「信州大学物理同窓会」事務局●

◎ご質問・ご連絡はメールまで