■国立大学法人信州大学 初年度の動き
2005年2月5日信州大学東京同窓会総会・配布資料より
2004年4月
○国立大学法人信州大学の発足
 学長ほか,6名の理事,3名の副学長による大学執行部が始動。
○学長オフィスアワーの開設
 学長が,直接,学生と対話し生の声を聴き,本学の運営の参考とするため4月から開設。(対象;本学の学生。松本地区及び松本地区外の学部において,月に1回2時間程度,5〜8人の学生の声を聞いている。)
○平成16年度市民開放授業
 通常の授業を一般に公開する市民開放授業。平成13年度後期から開始。平成16年度も引き続き実施している。
○ウダヤナ大学との国際学術交流協定の締結
 インドネシア,ウダヤナ大学との大学間国際学術交流協定及び,学生の交流に関する覚書の調印式。交流の具体:交流母体学部の繊維学部における21世紀COEの研究テーマに関する共同研究等。
○信州大学の禁煙ポリシー制定
 タバコのないキャンパスを目指す信州大学の取り組み。平成15年5月施行「健康増進法」に係る,同年7月1日からの受動喫煙防止措置に続くポリシー制定。
2004年5月
○人文学部と穂高町との文化・学術交流に関する連携
 南安曇郡穂高町と人材育成やまちづくりなどに関する包括連携協定を締結。
○学長,役員と事務職員との意見交換会
 自由かつ柔軟な大学運営のため,意見交換会を開催。役員が事務系職員から業務内容の説明・意見を求め,業務内容を把握するとともに役員・職員が一体となった法人運営を目指す。事務系職員の意識改革も。5月から十数回開催。
2004年6月
○信州大学授業公開
 大学進学を目指す受験生等に対して信州大学と各学部の特色理解のための機会。進路決定に資することを目的として,人文学部,教育学部,医学部(廃健学科),農学部,繊維学部において,それぞれ4〜5日にわたって開催。
○JABEE技術者教育プログラムの認定:繊維学部機能機械学科
 JABEE技術者教育プログラムは技術者の標準的な基礎教育において,教育の質的保障と国際的に通用する技術者育成の基盤を担うもの。機能機械学科教育プログラムの認定は・信州大学において2番目,機械および機械関連分野では初めて。
○長野県大学連絡協議会が発足
 県内7大学による単位互換制度を導入することとした。
2004年7月
○松本市熟年体育大学を発展させた新規「健康サービス産業モデル事業」を開始
 信州大学,松本市,三洋電機株式会社,キッセイコムテック株式会社の共同で,熟年者の健康増進をはかる新規「健康サービス産業モデル事業]を開始。松本市が実施している地域住民の健康増進や疾病予防を目的とした「熟年体育大学」を発展,新規サービス事業として事業化。経済産業省の「健康サービス産業創出支援事業」に採択。経済産業省の支援を得て,新規の健康サービス産業を創出する予定。
○信州大学ガイダンス
 各高等学校等の進路指導担当教諭等を対象に,信州大学の入試に関係する学部の説明。各学部のブースを設置して案内。内・県外の高校70校から100名を超える進路指導担当教諭等の参加。参加者からは国立大学法人化や少子化という背景のもとで,大学や各学部の熱意を肌で感じ,非常に有意義であったと感想。
○国公立大学部・大学院初のISO14001更新(若里キャンパス:工学部)
 ISO14001更新審査で3年間の活動実績が高く評価され,ISO14001を更新し,認定証が交付された。
○就職活動セミナー講演会
○信州大学学部説明会・キャンパス見学会
 本年度も本学への進学を目指す受験生等を対象として,学部説明会・キャンパス見学会を8学部において開催。
○新規「地域新生コンソーシアム研究開発事業」を開始
 経済産業省が公募した「地域新生コンソーシアム研究開発事業」に採択された。財団法人長野県テクノ財団が管理法人,医学部長がプロジェクトリーダー,キッセイ薬品工業(株)取締役研究本部長がサブリーダー。地域において新産業・新事業を創設し地域経済の活性化を図るため,産学官の強固な共同研究体制(地域新生コンソーシアム)を組み,実用化に向けた高度な医療機器の研究開発を行うもの。
○地域住民との懇談会を開催
 松本キャンパス周辺の地域住民代表者との懇談会を開催。9回目。
○高等学校等との連絡協議会
 長野県高等学校教育関係者との連絡協議会を開催。
○平成16年度「特色ある大学教育支援プログラム」(文部科学省)に採択
 プログラム名「信州大学の取組名称:環境マインドをもつ人材の育成一環境調和型技術者の育成プログラムを通して一」
 この取組では,キャンパス内の紙,ゴミなどを教材とした日常の環境配慮活動の実践を環境教育の基盤とし,環境倫理などの環境基礎教育を充実させ,キャンパス内の環境内部監査などを学生が行う特徴ある教育プログラムを展開。「環境マインドをもつ人材の養成」が本学のすべてのキャンパスで始まる。環境マインドプロジェクト推進本部を設置。
○青少年のための科学の祭典
 2日間にわたって,松本市旭町キャンパス理学部会場にて開催。
2004年8月
○長野県飯山市との連携に関する協定の調印
 飯山市と地域文化・地域産業等の振興,人材の育成,生涯学習,まちづくり,学術研究等の様々な分野で相互に協力するため,連携に関する協定を調印。全学規模で地方自治体と連携協定を結ぶのは飯山市が初めて。
○長野市との連携に関する協定の調印について
 長野市と文化,産業,学術,生涯学習などの分野で相互に協力し,地域の発展や人材育成を推進するための連携に関する協定を調印。
2004年9月
○信州大学同窓会連合会規約制定
 各同窓会相互の交流及び親睦を図るとともに,信州大学との密接な連携により,信州大学及び各同窓会の発展に寄与し,併せて社会に貢献することを目的として,同窓会連合会が4月に設置され,その規約が制定された。
○教育学部『楽しい理科実験教室』を開催
 全6回の『楽しい理科実験教室』を,小学生を対象に開催。文部科学省大学等開放推進事業として採択。
○イノベーション・マネジメント専攻コーナー開設
 地元企業「長野駅前平安堂」で,信州大学大学院「イノベーション・マネジメント専攻」指定図書コーナーが開設。知の交流推進と地方からの情報発信を具体化するために設置され,初めての試み。
○第2回信州大学衛生管理講演会
 国立大学法人信州大学となり,労働安全衛生法の枠内での労働衛生に対する取り組み必要。医学部知的財産活用センダーの企画で,信州大学及び長野県の衛生管理関係者対象に講演会を開催。
○e−Learningで文部科学省の支援プログラム獲得
 プログラム名「平成16年度現代的教育ニーズ取組支援プログラム:[ITを活用した実践的遠隔教育(e−Learning)]」
「信州大発“学び”のビッグバンプロジェクト:一実績を基盤とした教材の充実と国際化・ユニバーサルデザイン化一」が採択された。信州大学が他大学に先んじて重ねてきた実績をもとに,大学全体としてe−Learning教材を開発する体制を拡充し,多くのe−Learning教材を作成して高等教育機関に提供することを目的とする。
○地域連携フォーラム2004〜国立大学法人化後の新たな連携の可能性〜
 地域社会と大学との連携促進を目指し,「国立大学法人化後の新たな連携の可能性」をテーマに,松本市との共催で開催。
2004年10月
○塩尻市との連携に関する協定の調印
 塩尻市と地域文化・地域産業等の振興,人材の育成,生涯学習,まちづくり,学術研究等の様々な分野で相互に協力するため,連携に関する協定を調印。
○新潟県中越地震被災者に対する支援を開始
 @医療・物資の支援活動,A被災地の調査活動,B学生ボランティア活動,C被災された受験生への配慮,D募金活動
2004年11月
○法科大学院(法曹法務研究科)及び大学院総合工学系研究科の設置が認可
 法曹の地元養成機関となる法科本学院、工学系研究科と農学系研究科を融合した総合工学系研究科の設置が認可された。
 法曹法務研究科(専門職学位課程)は,国民に身近で,利用しやすく・頼りになる司法制度を目指した司法制度改革の理念に基づき,地域の人々のリーガルサービスに貢献し得る,豊かな人間性を備えた法曹人の養成を目指し,また長野県の「法曹過疎の解消及び企業経営に明るく,科学技術に強い法曹人の養成」を目指している。
 総合工学系研究科は、理,工,繊維学分野を教育・研究の中心に据えた4専攻からなる区分制博士課程工学系研究科の博士後期課程に農学分野を加え,先進科学技術の総合的研究,基盤となる自然科学の基礎研究及び地域の活性化に資する地域連携研究を推進する専門性と総合性を兼ね備えた工学系の5専攻構成とした。国際的研究拠点,地域及び産学官連携研究拠点として能動的に活動できる信州大学固有の特徴を活かした総合工学系研究科であり21世紀における新たな産業の創成の中核を担う高度専門職業人を社会に輩出することを目指している。
○学生中心のエコキャンパス構築全学展開(環境マインド講演会)
 教育GP「環境マインドをもつ人材の養成」の採択を記念し,第1回信州大学環境マインド講演会を開催。
○2005年スペシャルオリンピックス冬季世界大会への支援
 ボランティア活動を一定の条件の下で,単位として認める共通教育科目を開講。語学関係のボランティアについても,教職員を中心に参加を予定。
○長野市内における高等教育機関と単位互換協定を締結
 清泉女学院大学,同短期大学,長野県短期大学,長野女子短期大学,長野経済短期大学・長野高等工業専門学校と単位互換制度の協定を締結。協定に基づき平成17年度から,在学する学生は関心に応じて他校の授業科目を履修し,単位取得が可能。
○信州大学国際シンポジウム2004を開催
 経済学部において,国際シンポジウムを開催。人文学部主管による初めての全学的取り組み。国際学術交流協定を結んでいるフランス,ドイツ,韓国,ロシアの大学から教員5名を迎えた。
○信州大学21世紀COEプログラム「先進ファイバー工学研究教育拠点」
 日本学術振興会から21世紀COEプログラムの中間評価の結果が発表。本学のプログラム「先進プアイパー工学研究教育拠点」(化学・材料科学分野)は,「当初計画は順調に実施に移され,現行の努力を継続することによって目的達成が可能」という,5段階中最高の評価を受けた(化学・材料科学分野は総数21件。最高の評価は13件が該当)。
○エイズ講演会
 松本保健所の協力のもと,エイズ・性感染症予防溝座(公開シンポジウム)を企画。
○学内合同企業セミナーを開催
 第1回学内合同企業セミナー開催。主対象は平成18年3月卒業予定者。
○信州大学同窓会連合会の役員選出
 代表に窪田貞喜氏(医学部松医会長)が,副代表に鈴木崇夫氏(人文学部同窓会理事)及び柳沢武三郎氏(工学部同窓会理事長)が選出された。役員会は、各同窓会の代表10名で構成。
2004年12月
○ISO14001環境内部監査員養成研修を開催
 2日間にわたって,教育学部で「ISO14001環境内部監査員養成研修会」を開催。教育学部の学生,教職員を中心に全学から101名が出席。
○信州大学・上越教育大学間の連絡協議会及び合同部会を開催
 信州大学と上越教育大学間の連絡協議会が上越教育大学において開催。
○信州大学災害科学研究会を立ち上げ
 研究会は,教員個々の調査,研究活動を包括的、組織的に推進し,信州大学から地域社会への災害科学に関する研究・調査情報の発信の場とする。(代表:小坂共栄理学部教授)
○新潟県中越地震と長野県の自然災害 〜その実態と私たちにできること〜
 松本市中央公民館(Mウイング)において,シンポジウムを開催。
○須坂市との連携に関する協定締結
 相互の発展に資するため,資源及び研究成果等の交流を促進し,様々な分野で連携・協力するための協定を締結。協定は,「健康づくり」「安心安全」「環境」「にぎわい」といった,まちづくりの課題を連携事項にしているのが特徴。
2005年《1月》
○県内7大学による単位互換協定の締結
 県内7大学の相互の交流及び教育の充実を図る目的で,単位互換に関する協定を締結した。信州大学,諏訪東京理科大学,清泉女学院大学,長野県看護大学,長野大学,松本歯科大学,松本大学が参加する。
○高等教育機構(仮称)準備室設置
 教養教育(共通教育)の一層の充実を図るため・高等教育機構(仮称)を新設することが,昨年12月の評議会で決定しており,その準備室が発足した。信州大学の共通教育の目標である“自ら考え,学び,問題を解決する能力を養い・大学における学びを達成するための基盤をつくる”ことを実現するために,全学協力の下で,共通教育を企画実施する。約40名の教員から成る組織となる。


●「信州大学物理同窓会」事務局●

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